「高級食パン」ブームを大阪から牽引、47都道府県の出店実現

2020.5.27 14:15

耳までやわらかい、ふわふわの食感を追求した「乃が美」の食パン

(写真4枚)

1本(2斤)で税別800円という高額な食パンをいち早く提案した、大阪の専門店「乃が美(のがみ)」。創業から約6年8カ月で、目指していた全都道府県の出店を達成する。

すでに関西だけで約50店舗もあり、6月に秋田へ出店することで47都道府県で合計173店舗を展開。今や高級食パン専門店は関西では珍しくなく、同様もしくはそれ以上の価格で追随する企業も続出しているが、「乃が美」が大阪市天王寺区の「上本町総本店」が登場した際は、その価格、また食パン1種というスタイルに驚愕されたものだった。

誕生のきっかけは、創業者の卵アレルギーである娘も、耳が固くて食べられない年輩の人にも食べやすい食パンを追求したことから。他業種からの参入だったからこそ、常識にとらわれずに粉の種類、材料の配合、焼く温度や時間など、2年もかけて試行錯誤。焼き上がったときには、慎重に置かなければ形が崩れるほど、やわらかく高級な食パンに仕上がった。

今後の目標として、「『地元のパン屋さん』と思っていただきたいという想いがあります。量生産はせず、どこのお店でも一つひとつ手づくりで焼きあげた食パンをならべること、それは絶対に変わることはありません」とコメント。販売するのは、ハーフ(1斤)432円、レギュラー(2斤)864円と、生食パンに合う高級ジャム1080円とパンを使った「クルトン」216円のみというスタイルを貫く。

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