今年は家で祇園祭、粽お取り寄せや乙女なグッズも

2020.7.18 16:15

今年は中止になった「祇園祭」の山鉾巡行。写真提供:「祇園祭山鉾連合会」

(写真9枚)

毎年7月に1カ月をかけておこなわれる、日本三大祭のひとつ『祇園祭』。今年はコロナ禍で山鉾巡行など大半が中止になり、美しい山鉾は見られないが、伝統ある「厄除け粽(やくよけちまき)」を全国に届けるプロジェクトが実施されている。

1年間の無病息災を願い、軒先に飾る厄除け粽。疫病退散の願いをこめた、農家らによる手作りの12万本が完成しており、本来なら祭で授与されるところ、「THE KYOTO」クラウドファンディングにより、令和2年限定・連合会特製粽(3000円~)が全国へ届けられる。

「令和2年限定・連合会特製粽のお届け」(3000円~)

集まった資金は祇園祭に関わる伝統文化を守るための費用に使用される。粽の授与情報は、「祇園祭山鉾連合会」公式サイトにて。期間は7月31日まで(※それぞれの授与により異なる)。

また、「家で祇園祭を楽しむ」という点で、雑貨・文具シリーズ『乙女の祇園祭』にも注目。デザイン会社「フィールド」(京都市下京区)による人気アイテムで、山鉾をモチーフにした愛らしい柄のミニ香紙やマスキングテープ、ポストカードなどが揃う。

『乙女の祇園祭』ポストカードセット。右下が新作の〈かいらし〉364円(税別・3枚)

同社が「祇園祭をもっと知ってほしい」との思いで2012年から始めたプロジェクトで、乙女目線を意識したというポップなグッズはオンラインショップほか、現在は京都市内を中心とした雑貨店や書店などでも購入可能だ。

そのほか、「京都高島屋」(京都市下京区)の地階食料品フロアでは、祇園祭にちなんだお菓子や名物が揃う『祇園祭特集』が7月31日まで開催中。

およそ1000年前に疫病が流行した際、その災厄を祓うために始まった『祇園祭』。今年は疫病退散の願いをこめ、家で存分に楽しみたい。

取材・文/塩屋薫

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