滋賀の絶景スポット、晴天より濃霧の方が満喫できる!?

2020.7.19 17:15

Riki(R)さんが撮影したびわ湖バレイ。濃霧のなか、遠くで歩いてる人の姿が、妄想をかきたてる。

(写真5枚)

琵琶湖を一望できる絶景スポットで有名な「びわ湖バレイ」(滋賀県大津市)。同施設を撮影したツイートに7万を超えるいいねが付き、話題を呼んでいる。

「滋賀県が、完全に映画の世界になってた」のコメントとともに投稿されたのは、胸騒ぎを覚えるほどにミステリアスな視界ゼロの濃霧。「『サイレント・ヒル』・・・『ミスト』・・・滋賀にもあったのか」「これなんてホラゲ?」など、映画作品やホラーゲームになぞらえた驚きのコメントが多数集まった。

投稿主で、京都在住の写真家でもあるRiki(R)さん(@riki_s7_)によると「山のふもとが晴れていたので、びわ湖テラスでもきっと良い景色が見られるだろうと友人と足を運んだ」のだそう。しかし山頂に着いてみると周りは完全に霧の中。「あきらめて帰ろうかと思ったのですが、逆に面白そうだと友人と意見が一致して」と、あえて巡って撮影。

投稿画像のような濃霧になる条件についてびわ湖バレイの担当者、柿本隆美さんは「山や森は湿度が高いため季節を問わず発生しますが、梅雨や夏の、水分の多い時期は特に霧になりやすいですね」と説明する。

そして「晴天下でも、高温が続いて湖や森の水分の蒸発が多い場合でも発生します」。つまり、日本一の水がめが間近にあるびわ湖バレイは、もともと霧が生まれやすい材料が揃っているのだ。

さらに濃霧には、何も見えない状態が続く「漂う濃霧」と、風にのって霧が流れる「流れる濃霧」があるとのこと。「流れる濃霧」に遭遇すると「ちらちらと下界の景色が見えるので、霧の中というより『雲の中』にいる感覚に近いでしょうね」と、霧だからこその楽しみ方も提案してくれた。

 霧(雲)に覆われてロープウェイが見えない(写真提供:びわ湖バレイ)
霧(雲)に覆われてロープウェイが見えない(写真提供:びわ湖バレイ)

ちなみに、森の中を滑車で滑るアトラクション「ジップライン」で遊べば、「霧の日で良かった!ゴールが見えないから2倍楽しめた」といった観光客からのコメントもあるのだとか。

濃霧めがけて出かけるなら、降水確率や湿度の高い日を選ぶとミステリアスな世界に出合える確率は高くなる。ただし湿気で濡れやすくなるため注意しよう。濃霧でもロープウェイは運行、営業時間は9時半~17時まで。

取材・文/中河桃子

「びわ湖バレイ」

住所:滋賀県大津市木戸1547-1
営業:9:30~17:00(季節ごとに営業時間・定休日変更)
料金:ロープウェイ往復3000円
電話:077-592-1155

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