『ストーリー・オブ・マイライフ』で話題の監督、大阪で映画祭

2020.7.29 17:15

『グレタ・ガーウィグ映画祭』で上映される2作品

(写真3枚)

映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のロングラン大ヒットと、同作の監督の誕生日8月4日を記念して、『グレタ・ガーウィグ映画祭』が7月31日から開催。「TOHOシネマズ梅田」(大阪市北区)と「TOHOシネマズ日比谷」(東京都千代田区)でおこなわれる。

役者としてそのキャリアをスタートさせたグレタ・ガーウィグ。『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』(2010年)などで注目をあつめ、『フランシス・ハ』(2012年)ではニューヨークとパリでの生活を通して自分の人生を見つめ直すプロダンサー志望の女性を好演(ちなみに両作は、パートナーであるノア・バームバック監督が手がけている)。

以降も、マイク・ミルズ監督の『20センチュリー・ウーマン』(2016年)、ウェス・アンダーソン監督の『犬ヶ島』(2018年)といった個性派監督の作品に次々出演。フィルモグラフィには低予算映画が数多く並んでおり、若者の日常を切り取ったインディペンデント系作品のムーブメント「マンブルコア」の代表的人物として、世界中で知られるようになった。

そんなグレタ・ガーウィグが初めて監督をつとめたのが、2017年の『レディ・バード』。片田舎にあるカトリック系の女子校に通う少女の高校最後の生活を描いた同作で、グレタ・ガーウィグは女性として5人目のアカデミー賞監督賞候補に。

監督2作目『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、南北戦争下を舞台に、それぞれまったく違う将来を歩む4姉妹とその両親たちの姿を活写。おなじみの「若草物語」に斬新な視点と語り口をまじえ、多くの鑑賞者を驚かせた。

また両監督作には、アカデミー賞主演女優賞に4度ノミネートされているシアーシャ・ローナン、『君の名前で僕を呼んで』でオスカー候補になったティモシー・シャラメが出演。ふたりは、両作の劇中の間柄から「映画界最高のカップル」と絶賛されているのも見どころの一つだ。

『グレタ・ガーウィグ映画祭』では、そんな『レディ・バード』と、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を連続上映。2作品あわせて2500円でお得に鑑賞できる。今後間違いなく世界的な映画賞にも輝くであろう、才能あふれるグレタ・ガーウィグ監督の作品をこの機会に観てほしい。8月6日まで。

文/田辺ユウキ

『グレタ・ガーウィグ映画祭』

期間:2020年7月31日(金)〜8月6日(木)
会場:TOHOシネマズ 梅田
料金:2500円
※上映時間およびチケット販売方法、販売状況は劇場の公式サイトにて

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