混乱したポビドンヨードうがいの発表、吉村知事が改めて説明

2020.8.5 19:15

会見でのフリップより「ポビドンヨードうがい薬」に関する説明(8月5日・大阪府庁)

(写真2枚)

大阪府が8月4日に発表した、新型コロナウイルスに対する「ポビドンヨードうがい薬」の研究結果の影響で、イソジンなどうがい薬の買い占めが起き、市場が混乱。大阪府の吉村洋文知事が5日に定例会見をおこない、前日発表した研究結果について改めて説明した。

4日の会見後に広がった世間の反応について、「一部誤解があるようなところも見受けられる」と話した吉村知事。

改めて発表内容は、「口内にあるコロナウイルスを殺菌し、陰性になる速度が加速するという研究発表。大規模な研究は次の段階で、今は陽性者が人に移さない新たな選択肢として考えてほしい」と話した。

次の研究での目標は、「(うがいをすることで)軽症・無症状の陽性者の重症化を防ぐ効果があるかないか、大規模な研究をおこなうこと。口のなかのウイルスが喉を伝って肺に入り重症化していくのを防ぐことで命を救え、医療の負担も軽減できるのではないか」と吉村知事。

改めて、「ポビドンヨードうがい薬は、コロナの予防効果が認められたわけではない」と訴えかけ、「治療薬・ワクチンがなく、対応策が見えないなか、これからも社会全体で抑えなければならない。広がっている業種の人や陽性リスクのある人が、ポビドンヨードを使って口のなかのウイルスを減らすことで、人に移さない新たな選択肢として、注意をお願いしながら進めたい」と、今回の発表の意図を語った。

取材・文・写真/岡田由佳子

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