名物「とん蝶」の老舗和菓子店が直営店を閉店、でもご安心を

2020.8.14 21:15

国産もち米を使った和菓子店ならではの白蒸しに塩昆布や大豆を合わせ、カリカリの小梅を添えたおこわ「とん蝶」1個378円

(写真2枚)

三角形の竹皮パッケージに包まれたおこわ「とん蝶」で知られる「御菓子司 絹笠」(本社:大阪市鶴見区)は、直営店2軒を8月15日に閉店する。対象となるのは、ミナミ店(なんばウォーク)とアベノ店(あべちか)。

SNS上では「自分にとっていつでもあった店が消えていくのは悲しい」「大ショックや…」「直営店以外は残るのかな?」などの声が飛び交っている。

同店の担当者に話を聞くと、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けて経営体制の見直しがあったため、閉店の運びとなりました。百貨店や駅などの売り場では変わらず販売していますので、ぜひご利用ください。これからも、できる限り『とん蝶』を作り続けて参ります。みなさまの変わらぬご愛顧をたまわりますようお願い申し上げます」とのこと。

30代のとん蝶ファンは「親子三代、揃って大好物です。姉がつわりの時もこれだけは食べられたし、祖母が亡くなる前に食べたがったのもとん蝶でした。ネットで閉店情報を見てもう買えなくなるのかとショックを受けましたが、今後も買える場所がたくさんあると知り安心しました。たくさんの思い出が詰まったとん蝶、また買いに行きます」と話す。

製法や味に加えて、賞味期限は製造当日のみで通販はなしという昔からのスタイルを守り、おやつや虫やしない、手土産として広く愛される「とん蝶」。これからも大阪名物のひとつであり続けるのは間違いない。

■今後も「とん蝶」が購入できる店舗はこちら。

【直営店】阪神店、鶴見店、本社工場(予約販売のみ)

【京阪百貨店】守口店、枚方店、京橋店、くずは店(月曜、木曜、土曜)、住道店

【阪急百貨店】うめだ本店(月曜)、神戸阪急(土曜)

【近鉄百貨店】ハルカス本店(月曜、木曜)、上本町店(金曜)

【髙島屋】大阪店、泉北店(水曜)

【新大阪駅】 アントレマルシェ新大阪中央口店、エキマルシェ新大阪店、アルデ新大阪店、グランドキヨスク新大阪店、キヨスク新大阪店、ベルマート新大阪乗換口店

【大阪駅】アントレマルシェ大阪店

【天王寺駅】アントレマルシェ天王寺店

取材・文/泡☆盛子

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