創業者ゆかりの「西武大津店」の最終日、550人が行列

2020.8.31 12:13

2020年8月31日で「SEIBU」の看板は関西から消滅する

(写真4枚)

昭和51年に滋賀県初の百貨店としてオープンした「西武大津店」(大津市におの浜)が、8月31日に閉店。最終日はオープン前から550人が行列を作った。

西武グループ創業者だる故堤康次郎氏の出身地にオープンした同店は、2019年10月に閉店を発表。31日は、朝9時半頃から最後の買い物を楽しむべく並んだ人々は、10代・20代、親子連れ、年輩層など幅広く、開店と同時にセール会場や、おなじみの店舗へと向かった。

7階で開催中の『44年の歩み展』ではこれまでの歴史を振りかえることができ、パネルを観覧しながら「そうそう、このお店あったよね」と懐かしむ人や、かつてファッションショーを開催していたホールの写真を指さして「このホール、あそこにあったよ。おしゃれだった」などと微笑む人の姿も。

「今日が最後だなんて」と悲しむ人も多く、スタッフに感謝の思いを伝える人も続出。また、18日から設置されたメッセージボードには、「さみしくなります。どうやって生活したらいいの」「ありがとう。子どもの頃から楽しいところでした」など、愛あふれるコメントで埋め尽くされていた。

「西武大津店」の担当者は「最後の時まで、お客さまを誠心誠意お迎えしたいと思います」と、決意をにじませていた。閉店当日は延長して20時まで営業する。

取材・写真・文/中河桃子

「西武大津店」

住所:滋賀県大津市におの浜2-3-1
営業:10:00〜19:30(一部の売り場、ショップは変更の可能性あり)
電話:077-521-0111(大代表)

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