づぼらや看板撤去に、通天閣社長「一時代が終わった感じ」

2020.9.3 18:15

ランドマークでもあったふぐが9月3日未明に撤去(9月3日撮影)

(写真4枚)

1920年創業で、9月15日に閉店する大阪の老舗ふぐ料理店「づぼらや」(大阪市浪速区)。大阪を代表する観光スポット・新世界の名物として親しまれてきた立体看板のふぐちょうちんが3日未明に撤去された。

巨大看板が取り外された店舗の入口には、「長らくご愛顧いただきありがとうございました 皆様お元気で ほな!さいなら」のメッセージが書かれた垂れ幕がかけられている。

「新世界本店」近くにある「通天閣」の高井隆光社長は、「一時代が終わった感じですね・・・。新世界のフォトスポットとして、ふぐちょうちんと通天閣を入れて写真を撮る人が多かっただけに、二大看板の同士がいなくなって心細い。本当に残念です」と寂しそうに話す。

コロナ禍で観光客が激減した通天閣界隈は、今回の看板撤去を受け、ますます閑散とした風景になってしまった印象とのことで、「なくなる事で、存在の大きさを改めて実感しました。時代の変化に合わせて街のにぎわいを戻し、また通天閣にもお客さんが来てくれるように、エリア全体で盛り上げていかなくては」と高井さん。

SNSでは、「いかにも大阪らしい風景も過去のものに・・・」「寂しい、あの通りからの通天閣とフグ看板はTHE大阪!って感じで好きだったな」「昭和消えるなあ」と、風景の変化を惜しむ声が続出している。

取材・文/塩屋薫 撮影/バンリ

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本