阪神・藤川球児「終わっちゃったんだな」引退試合翌日に取材

2020.11.15 06:15

22年間のプロ野球生活を語った藤川球児(c)ktv

(写真2枚)

11月10日に、甲子園球場で22年間のプロ野球生活に別れを告げた阪神タイガース・藤川球児。自らのプロ野球人生を振りかえる番組が、11月15日に放送される。

これまで過去を振りかえることをしなかった藤川を、引退試合翌日に独占取材。関西テレビが密着した15年間の映像とともに、振りかえる。

18歳のとき、ドラフト1位で入団した藤川。しかし初勝利まで4年かかった。その後も結果はついてこなかった。そんなとき出会ったのが、当時2軍投手コーチの山口高志。藤川にフォームの改良をアドバイスした。すると、故障しがちだった藤川だが不屈の精神で何度も鍛え直した体が支えとなり才能が開花。打てない魔球と言われたストレートが出来上がった。

藤川のストレートはライバルと戦うたびに輝きを増した。そんななか、球界を騒然とさせた対決があった。「火の玉ストレート」の名づけ親・清原和博だ。藤川との対決の裏で、これまで語られなかった真相が明らかにされる。

また、メジャーリーグへの挑戦、右ひじ靭帯断裂による手術、地元高知の独立リーグでのプレー、再びタテジマのユニフォームでのクローザー復帰など、当時の思いや今だから語れるエピソードのナレーターは、熱狂的な虎党の俳優・渡辺謙。

渡辺は「だれよりも野球を愛し、だれよりも阪神ファンを愛した男、藤川球児を追いかけたドキュメント、そのナレーターを務めること、誇りに思ってます。お疲れさま!」とコメントを寄せた。

引退試合翌日のインタビューで藤川は、「現役を引退して初めて取材を受けて、これまでの映像を見ても、不思議な感覚ですね。選手の自分と今ここにいる自分が違いすぎて、表現するのが少し難しい。昨日で終わっちゃったんだなってところです」と現在の心境を明らかにした。

また「藤川球児という選手に、(皆さんが)どういう思いを抱いていて当時どういうふうに思っていたか、自分には分からないのですけど、当時の思い出や印象など、どういう感情を持ってもらってもいいので、楽しんでいただけたらなと思います。僕もどんどんどんどん次に進んで、その姿を見せられるよう頑張ります」と視聴者に向け話した。『藤川球児 最後の勝負 密着15年 引退直後に独占激白』(カンテレ)は、11月15日・夕方4時から放送される。

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