YOKO FUCHIGAMI、今のファッションを斬る

2020.11.18 20:15

YOKO FUCHIGAMI (C)クリエイターズ・ファイル

(写真10枚)

「これから体の中にシールドを付ける時代がきっと来る」

──2020年は、必ず身につけなきゃいけないものができましたよね。

マスクやマウスシールドね。私は以前からファッションとしてマウスシールドを付けていたし、フェイスシールドにヒゲも描いたりしていたわ。今は世の中的にマスクをつけるのは当然のこと。でもそこで気づかなきゃいけない重要な点は、「口元と鼻が見えない場所になる」ということなの。

──なるほど。

つまり口元、鼻が股間と同じになっちゃうってこと。股間はパンツで隠すじゃない? そうすると普段では見えない部位になる。それと同じ領域になってきているの。口と鼻がデリケートゾーンになってきている。ドリンクを飲むときは必ずマスクをずらすけど、それって男女にとって、好きな相手の下着をずらす行為と同じことになるわ。だから今は、気が抜けない時代なの。

新商品の「オーガニックコットンマスク」「ECO FUCHIGAMI ショッピングバッグ」(ともに1650円)

──確かに口や鼻が、なかなか見ることができない部位になってきていますよね。

そうよ。マスクを脱いだとき、口元があまりに無防備だとファッション的には良くないわね。口の締め方、力の入れ方が大事になってくるわ。

──男女の恋愛のあり方にも関わってきそうですね。初めてのデートのときとか。

デートのとき、いつ、どういう風にマスクを脱ぐか、脱がせるかが大事になってくるわね。相手のマスクを上手に取る男性とか出てくるんじゃないかしら。そういうことを考えると、マスクは今後もっと進化するかもしれないわね。

──ルイ・ヴィトンが10万円をこえるフェイスシールドを販売するというニュースもありましたね。

ルイ・ヴィトンとはお互いに切磋琢磨しあった仲ですから、「あっ、ヴィトンらしいな」って感じました。「フェイスシールドをオシャレに」という発想は素晴らしいわ。でも私は、これから体の中にシールドを付ける時代が来る気がするの。

──中ですか?

そう、厳密に言うと喉の奥ね。シールドを吸い込んで、ウイルスが行き来できないギリギリの粘膜のところで、弁のようなものをつけてシールドを張るの。身に着ける時代は終わりよ。これからは飲むシールドが流行る。

『YOKO FUCHIGAMI PETIT PETIT BOUTIQUE』

期間:2020年11月20日(金)~29日(日)
時間:10:00~20:00 ※最終日18時閉場 
※感染症拡大防止の観点などから入場者数の制限、営業時間の変更及び休業となる場合あり
会場:心斎橋PARCO 9F イベントスペース(大阪市中央区心斎橋筋1-8-3)
料金:入場無料

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