大阪モデルが赤信号、府民へ再び不要不急の外出自粛を要請

2020.12.3 22:35

大阪府庁で新型コロナウイルス対策本部会議が開催された(12月3日・大阪府庁)

(写真3枚)

大阪府が、新型コロナウイルスに関する対策本部会議を12月3日に実施。大阪モデルを「非常事態」のレッドステージに移行させることが決定した。

府内の新規陽性者の発生状況は12月2日までの1週間で前週比1.1倍と拡大は鈍化するも、同期間で2560人、平均で1日366人と依然として多く、世代も幅広いのが特徴だ。

また、重症病床は161床(12月2日時点)のうち131床、実に81.4%が埋まっている状況。

健康医療部の藤井睦子部長は、「重症者はおおむね15日以降にピークを迎える。現在は63%だが、これまでの経験上必ず70%を超え、その状況が20日は続く。感染拡大を抑制し、医療提供体制への負荷を減らす必要がある」と説明した。

シミュレーションでも新規陽性者がこのまま減らずに横ばいでも12月8日には重症病床使用率が70%になり、レッドステージの基準に到達。

そのため早めの対応として、イエローステージから非常事態となる「レッドステージ」への移行が決定された。

府民には12月4日から15日まで「できる限り不要不急の外出を自粛すること」を要請。11日までとなっていた大阪市北区と中央区の飲食店に対する休業・時短要請も延長される。

吉村洋文知事は、「まさに赤信号を点けるべき非常事態。特に重症病床、医療体制がひっ迫しているため、医療非常事態宣言ということで発令したい」と呼び掛けた。

期限は15日まで。なおレッドステージに移行したことから、この日の夜8時には「通天閣」や「太陽の塔」などの施設が赤信号にライトアップされ、府民に注意を促した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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