関西では初、アバターロボットで自宅から買い物が可能に

2020.12.10 07:15

客が遠隔操作するアバターロボット「newme」の買い物風景(イメージ)。「なんばパークス」内の「BRIEFING」にて実施中

(写真5枚)

商業施設「なんばパークス」(大阪市浪速区)で、アバターロボットを遠隔操作し、店での買い物が体験できる、関西初の取り組みが期間限定で実施されている。

バッグやゴルフウェアなどを扱うブランド「BRIEFING(ブリーフィング)」で12月から実施中で、店内を自由に動けるアバターロボットの上部モニターには、ユーザーの顔が映し出される仕組みだ。

ユーザーはパソコンで専用サイトからアクセスし、店員と会話しながら、進行方向や上下の首振り、ズーム、音声を操作。誰でも簡単に使えるよう衝突防止機能も作動する。

https://www.youtube.com/watch?v=nVDcIoHPrtA

このロボット「newme(ニューミー)」は空間的・身体的な制約を超えたリアルな世界とのつながりをめざし、「avatarin(アバターイン)」(本社:東京都中央区)が開発。2019年秋のリリース以来、水族館や小学校などに導入され、コロナ禍以降は医療現場での需要が高まっているという。2021年の4月からは順次、全国各所で常設予定だ。

従来のネットショッピングやZoomとの違いについて、同社ソリューション部の松尾美奈さんは、「2次元での受け身のような感覚よりも、お客さまが自ら動いて情報を取りにいけると思います。お店の立体感をいかし、偶然目にした棚や壁にある商品との出会いも楽しんでいただけるのでは」と話す。

ユーザー側のパソコン画面に見える接客の風景(イメージ)

これまでは、店員からの詳細な商品説明を受けたいというユーザーが多く、「会話が弾んだことで、次回は実際にお店にも行きたいというお声もいただいています」と松尾さん。

同店では、素材や機能にこだわったビジネスバッグなどを購入したいという40~50代男性らの利用があり、店員はよりリアルに色味や質感が伝わるよう、表現の工夫をしたアバター接客を心がけているという。

同店での実施は25日まで。各日12時~13時、16時~17時の事前予約制。パソコンから「avatarin」の公式サイトで無料登録し利用できる(同店では購入商品の送料は無料)。店舗の営業は11時~21時。

取材・文・写真/塩屋薫

「BRIEFING」

住所:大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークス T-terrace2F
営業:11:00〜21:00
電話:06-4394-8687

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