大阪モデルが基準修正、赤信号は1月上旬まで続く見込み

2020.12.16 06:15

大阪府庁でおこなわれた「大阪府新型コロナウイルス感染症対策本部会議」(12月14日・大阪市)

(写真2枚)

独自の基準「大阪モデル」について12月14日、大阪府が現在の赤信号から黄信号に移行する基準を修正。想定では同基準を満たすのが1月上旬頃になることが発表された。

大阪府が同日に実施した『新型コロナウイルス対策本部会議』で修正されたのは赤信号(非常事態)解除の基準。重症病床使用率70%で赤信号判断だが、今回の決定によりその解除は7日間連続で60%未満になった時点となった。

この基準の経緯について健康医療部の藤井睦子部長は、「病床使用率は日々増減するため判断が難しい。しかし、一定期間60%を下回ることで日々のデータの上下にとらわれず重症患者が減っていくトレンドを捉えられると考えた」と説明。

吉村洋文知事は、「7日連続であれば感染拡大が下り基調になっていることを判断できる。赤信号のメリハリは重要で100%の基準はないので、目標となる解除基準は定めたほうがいい」と修正を決めた。

現在の重症病床使用率は、206床に対し158人で76.7%(14日時点)。ここに15日から運用が開始される「大阪コロナ重症センター」(大阪市住吉区)の30床が加わるため236床が分母になり、一気に病床確保数が60%後半に変わることになる。

府の想定によると、この対策の効果が現れるのは12月30日頃で、現在1日平均350人以上の新規陽性者が年末年始に約250人ほどになる想定。

それに伴い重症病床使用率も60%を下回り、12月末から1月初旬ごろに非常事態解除の基準を満たすと見込んでいる。

取材・文・写真/岡田由佳子

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