日本三景・天橋立近く、道の駅と提携の新ホテルって?

2020.12.23 07:15

「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津」ロビーライブラリー

(写真27枚)

日本三景・天橋立にいちばん近い道の駅「海の京都・宮津」のはす向かいに「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津」(京都府宮津市)が、12月15日に開業。さっそく訪ねてきた。

道の駅と提携するホテルって?

同ホテルブランドは、「マリオット・インターナショナル」(本社:米国メリーランド州)が「積水ハウス」と提携し、道の駅の開業を通じて地域観光スポットの再活性化を図るプロジェクトの一環で展開されているという。

2020年10月から岐阜県、栃木県、京都府、三重県ですでに7つのホテルが開業し、「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津」は8つめのホテルとなる。

「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津」5階エレベーターホールからの眺め

5階建て、93室の客室を擁するホテルは、江戸時代に酒造業や廻船業で栄えた趣ある古い街並みに位置し、眼前には宮津湾のパノラマが広がる。観光船に乗れば、天橋立の眺めを堪能することも。

「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津」客室スタンダードツイン

そんな街の散策や、隠れた絶景、未知の体験を楽しんで欲しいと、客室はいたってシンプル。クロゼットやバスタブはなく、工夫された省スペースだが、心地よいインテリアでくつろげる。ベッドはフカフカで超熟睡できる仕様になっており快適だ。1階のロビーラウンジや共用テーブルは、自宅のようにくつろげるリビングスペースで、気楽にほかのゲストと交流できるよう配慮されている。

居酒屋「和〜なごみ〜」の店主さん(写真提供:宮津町家再生ネットワーク)

ノスタルジックな海の街をゆったり楽しむ

あいにく訪れた日は大雪だったが、すっぽりと雪をかぶった街並みはとっても情緒ある風情。ホテルから歩いて行ける飲食店も多く、雪を踏みしめながら、夕食は魚がおいしいと地元で評判の居酒屋「和〜なごみ〜」へ。丹後エリアの地酒もたくさん置いてあり、海の幸をたっぷり堪能できた。

道の駅「海の京都・宮津」。手前がカフェ、奥が直売所「宮津まごころ市」

翌日の朝ごはんは、予約すれば道の駅で作ってくれる「朝食ボックス」(販売開始時期は未定)をいただくこともできるようになるそう。魚定食などの朝食を出す店も近くにあると聞いていたが、残念ながら定休日。道の駅も歩いてすぐなので、お土産を買うついでに出かけてみた。店内には新鮮野菜や海産物、地元の名品にまじって、ばら寿司(ちらし寿司)が! そうそう、ばら寿司は丹後の郷土料理だった!と気づいて、こちらを朝食用にテイクアウト。お土産もぬかりなく買い込んだ。

ホテルのチェックアウトは11時。この後は、宮津のソウルフードと言われるカレー焼きそばを食べ、宮津の路地裏エリアを散策。「旧三上家住宅」では、見事なお庭や建物を拝見した。最後に、京都丹後鉄道・宮津駅前の名居酒屋「富田屋」で再び海の幸をいただき、宮津の魚を満喫。

宮津駅前、昭和レトロ感漂う名居酒屋「富田屋」

道の駅とホテルを拠点に遊ぶという旅スタイル

地元の名物や特産品が買えたり、郷土料理が味わえる「道の駅」は旅先で必ず立ち寄るスポット。確かにこの「道の駅」にホテルがあったら、普通なら通りすぎるだけの場所でも滞在することで、いろんな発見があるのかも。大きな観光地ではないけれど、ローカルの小さな街には、大都市にはない魅力がたくさんある。

宮津なら天橋立が有名すぎるけれど、市街の路地裏を歩いてみたら、ノスタルジックな雰囲気にあふれていた。古くからある喫茶店や食堂などは、家族で経営されている所も多く、実に和める。そんな穴場な名所を探訪するにはうってつけ、密にもならず、思う存分に楽しめた。

「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津」

2020年12月15日オープン
住所:京都府宮津市字新浜1994
チェックイン/15:00 チェックアウト/11:00
電話:0772-47-9800

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