配役にも注目、明日海りお主演『ポーの一族』をライブ配信

2020.12.25 22:05

エドガー・ポーツネルは明日海りお、アラン・トワイライトは千葉雄大が演じる

(写真1枚)

2018年に宝塚歌劇団花組で上演された『ミュージカル・ゴシック「ポーの一族」』が、初演と同じく元トップスター・明日海りお主演で1月11日より「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で再演。前売りチケットは即日完売の人気公演だが、1月16日・23日のライブ配信が決定した。

漫画史上に燦然と輝く萩尾望都の傑作『ポーの一族』は、永遠の命を持つバンパネラ一家が、時を越えて旅を続ける幻想的な物語。この作品に深いテーマを感じた演出家・小池修一郎が、30年以上の夢をかなえて舞台化した同作は、原作者・萩尾氏も驚く再現性とドラマ性で観る者を圧倒した。

特に、愛する妹メリーベルを守るため、望まずしてバンパネラとなったエドガー・ポーツネルを演じた明日海は、身を引き裂かれるようなエドガーの孤独や、人を惹きつける恐ろしいまでの美を表現し、自身の代表作とした。

2019年11月に宝塚を卒業し、女優として初の舞台となる再演で、ミュージカル界の頼もしい小西遼生や福井晶一、歌舞伎俳優の中村橋之助たち男優に交じり、どのような化学反応を見せるのか。少年エドガーの純粋さと、「永遠」を生きる中で膨らんでいく闇を複雑に表した明日海の稀有な造形に、さらに磨きがかかるだろう。

エドガーと同じく愛に飢え、彼と深いつながりを持つことになる少年アラン・トワイライト役は、ミュージカル初挑戦の千葉雄大。これまで深い洞察力とナチュラルな演技で様々な役を演じてきた彼は、今回も抜群のバランス感覚を活かし役と同化するのではないだろうか。

また、明日海と同期の夢咲ねねは、エドガーがあこがれるシーラ・ポーツネル男爵夫人。原作ファンからも根強い人気がある永遠の美少女メリーベル役は、綺咲愛里。2人とも元星組トップ娘役だ。エドガーの育ての親・老ハンナと霊能者・ブラヴァツキー、重要な2役を演じる涼風真世の演技も注目したい。

1月16日17時公演(1/12に時間変更を反映)、1月23日12時公演にてライブ中継(アーカイブ配信はなし)。販売は12月26日から。料金は各4500円(「Go To イベント」適用で3600円)。公演パンフレット(2000円)の郵送サービス付きチケットは6500円(数量限定・送料別。「Go To イベント」適用で5200円)。

文/小野寺亜紀

ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』

●ライブ配信
日時:2021年1月16日(土)17:00開演、1月23日(土)12:00開演
料金:4500円(「Go To イベント」適用で3600円)、公演パンフレット(2000円)の郵送サービス付きチケット6500円(数量限定。「Go To イベント」適用で5200円)

【視聴・チケットに関する問い合わせ】
電話:017-718-3572
【公演に関する問い合わせ】
電話:06-6377-3800(梅田芸術劇場)

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