大ヒット韓国ドラマ『愛の不時着』俳優、出世作が無料配信

2021.1.10 21:14

高校生役を演じる、出演当時27歳だったキム・ジョンヒョン(写真右)。Licensed by KBS Media Ltd.(C)2017 KBS.All rights reserved

(写真3枚)

日本でも大きな話題を集めた韓国ドラマ『愛の不時着』で主役のライバルを演じた俳優キム・ジョンヒョンの出世作『恋するレモネード』が、1月9日よりYouTubeで無料配信をスタートした。

2020年に動画配信サービス「NETFLIX」で公開され、2020年ユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに作品名がランクインした『愛の不時着』では詐欺師ク・スンジュンを愛嬌あふれるキャラクターとして演じ、高評価を得たキム・ジョンヒョン。

今回、公開された2017年放送のドラマ『恋するレモネード』は韓国で長年放映されてきた『学校』シリーズの1作。韓国で『人気俳優の登竜門』と呼ばれる青春シリーズの過去作品には、アカデミー賞6冠の韓国映画『パラサイト半地下の家族』で知られるポン・ジュノ監督作品の常連で、演技派女優のペ・ドゥナや、現代劇、史劇ともに引っ張りだこのチャン・ヒョク、大ヒットドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』で再び大ブレイク中のコン・ユらが出演している。

そんな大スターを輩出してきた学園ドラマの同作は、落ちこぼれだが絵は得意のヒロイン、高校生のラ・ウノが、あこがれの先輩が通う一流大学に合格しようと一念発起する『無謀』な進学プロジェクト。キム・ジョンヒョンは、ラ・ウノの相手役、同級生のヒョン・テウンを熱演し、ライバルのソン・デフィとともにストーリーを展開する。

なお、ラ・ウノ役のキム・セジョンは、2020年12月31日に解散したアイドルグループ「gugudan(ググダン)」の元メンバー。『恋する~』に出演後、2019年「KBS演技大賞K-DRAMA韓流スター賞」を受賞したドラマ『君の歌を聴かせて』や、2020年11月放映の『驚異的な噂』で主演を務めたことから、演技ができる次世代アイドル「演技ドル」という別名がついた。

ソン・デフィ役のチャン・ドンユンも順調に活動中。大ヒット時代劇『雲が描いた月明り』脚本家による2019年の時代劇『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』で主演を射止め、同年の「KBS演技大賞ミニシリーズ 優秀演技賞(男性部門)」を受賞と、主演3人の活躍ぶりだけでも『学校』シリーズの影響力の高さが伺い知れる。

ちなみに、『恋する~』出演当時のキム・ジョンヒョンは27歳、高校生を演じるには若干の違和感があるかもしれない。しかし本格的なデビュー作品が2016年の映画『超人』だったことを踏まえれば、遅咲きの新人が、掴んだチャンスをいかにして『愛の不時着』へと結びつけたかを見届ける貴重な1本になるに違いない。

今回は、国内の韓国ドラマ人気を支えてきた総合エンターテインメント企業「ポニーキャニオン」(東京都港区)が、YouTubeの動画チャンネル「ポニーキャニオン WE LOVE K」の開設10周年を記念した無料サービスで、韓国ドラマとしては初の試み。現在は前半10話を公開中、1月22日から最終話までを配信する。

文/中河桃子

『恋するレモネード』

第1話~第10話 公開中
第11話~第20話 1月22日(金)公開予定
演出:パク・ジンソク、ソン・ミニョブ
脚本:チョン・チャンミ
出演:キム・セジョン、キム・ジョンヒョン、チャン・ドンユン、ハン・ソナ
配信:ポニーキャニオン

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