萌え断やスライスで和菓子がヒット、関西の老舗による戦略

2021.1.24 13:15

「むか新」のバレンタイン限定の新作「匠の小函 ショコラ」(4個1450円・販売は2月14日まで)

(写真10枚)

カラフル&洋風な餡で、どら焼きをアップデート

昭和15年の創業以来、どら焼き販売累計は5000万個を誇り、約60種のユニークなあんこも開発する「茜丸」(本社:大阪市天王寺区)。大阪土産でおなじみの「茜丸五色どらやき」が発売から30年になり、顧客層の高齢化など経営環境が厳しくなるなかで、ギフトの定番でもあるどら焼きの新たな開発が課題になっていた。

2020年に創業80周年記念商品として発売した「太陽のトマトあん」は業務用にも関わらず、見た目の華やかさや洋風の味わいがSNSで話題になり、どら焼きも数量限定で販売することに。

「茜丸」のインターネット限定で販売中の「YODORA」(5個・3500円/送料込み)

現在、ネット限定で販売中の「YODORA」(5個・3500円/送料込み)は、長年愛されている「茜丸五色どらやき」を継承したもの。洋風の要素も取り入れたラズベリー・抹茶・マンゴー・あんみつ・ブルーベリーの5種は美しい色味が目を引く。

また、フレーバーの要となる材料(果汁、抹茶など)とバタークリームの配合にもこだわり、風味と色のベストマッチを追求した新作で銘菓を目指しているという。

文/塩屋薫

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