尾上右近「僕の根本あるのは人を喜ばせたいという思い」

2021.2.21 11:15

「本興行で大役にチャレンジできることにひとしおの思い。狐忠信のごとく『返す返すも嬉しやな』という気持ちです」と感慨深い表情の尾上右近(2月6日・大阪市内)

(写真3枚)

中村壱太郎、尾上右近、中村米吉、中村橋之助ら歌舞伎の若手俳優による『三月花形歌舞伎』が3月6日より開幕。それに先立ち右近が取材会をおこない、自身の活動について話した。

2021年の右近は、中川晃教や加藤和樹らとミュージカルナンバーを披露するコンサートに出演したほか、『青天を衝け』(NHK)で大河ドラマに初出演。

さらに今秋上映される岡田准一主演の映画『燃えよ剣』でのスクリーンデビューも控えており、八面六臂の活躍が期待される。

「歌舞伎に限らず、どのジャンルにも共通して僕の根本にあるのは、『人に喜んでほしい』という思いです。この気持ちは最初からプログラミングされているのではと思うくらい根付いています」と右近。

また、「自分の思うように歩いた道が自分にしか出せない個性や色につながっていく、と最近つくづく感じていて。信じた道を歩んでいれば、いつの日か『右近さんみたいになりたい』と思ってもらえるような、自分にしかできないモデルになると信じています」とも。

そのあり方は、「ひとつの特殊なケースとして、歌舞伎界に存在できればいいなと思っています」と、パイオニア精神たくましく、右近はまっすぐな目で前を見据えた。

本公演は『義経千本桜』より『吉野山』と『川連法眼館』の2演目でAプロ、Bプロに分けて、3月21日まで「南座」(京都市東山区)にて上演。チケットは1等席11000円、2等席6000円、3等席4000円ほか発売中。

取材・文・写真/岩本

『三月花形歌舞伎』

日程:2021年3月6日(土)~21日(日)
会場:南座(京都市東山区四条大橋東詰)
料金:1等席11000円、2等席6000円、3等席4000円、特別席12000円
電話:0570-000-489

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