大阪市内の聖火リレー中止方針「ランナーに大変申し訳ない」

2021.4.2 06:15

大阪府における聖火リレーの詳細スケジュールより(4月14日実施予定分)

(写真4枚)

「まん延防止等重点措置」が適用となり、4月14日に実施予定だった聖火リレーを中止する方針を示した大阪府。1日におこなわれた定例会見で松井一郎市長は、「残念だが見合わすべき。ランナーに対しても大変申し訳ない」と苦渋の表情を見せた。

新型コロナウイルス感染症の新規陽性者が1日に616人となり、過去にないスピードで増加する大阪府に加え、政府は兵庫県、宮城県の3府県に「まん延防止等重点措置」(以下:まん防)の適用を決定。

期間は4月5日から5月5日までの1カ月間の予定で、大阪府がより強い対策を講じる地域は大阪市となる。

そんななか、大阪市内の聖火リレーの実施は4月14日。まん防の適用期間であることから、市の定例会見直前に吉村洋文知事が「大阪市内の聖火リレーは中止すべき」という考えを述べていた。

この発言に対し、松井市長は「先ほど吉村知事から連絡があった。これだけ感染者が増えるなか、(他地域の)聖火リレーの様子を見ていると、どうしても人が集まり密な風景が見られる。新しいウイルスは感染スピードが速くて感染力が強い。大変残念だが見合わすべき」と話した。

14日・夕方の『東京2020オリンピック聖火リレー&セレブレーション』は無観客で実施となるが、「日本で57年ぶりのオリンピックなので、セレモニーは何とか大阪市の子どもたちに参加してもらいたいと招待していた。大変残念だが無観客という形を取らざるを得ない」と話した松井市長。

「ランナーにも大変申し訳ないが、聖火リレーを見合わせることになったと伝えたい」と、苦渋の表情を見せた。

取材・文・写真/岡田由佳子

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