淡路島出身・清川あさみが手がける文化財「大切なのは…」

2021.4.4 07:15

アーティスト・清川あさみがプロデュースする淡路人形浄瑠璃の新演目『戎舞+(プラス)』

(写真3枚)

500年の歴史を受け継ぐ国指定・重要無形民俗文化財の「淡路人形浄瑠璃」を、淡路島出身のアーティスト・清川あさみがプロデュース。『淡路島人形浄瑠璃再生プロジェクト』として制作された新演目『戎舞+(プラス)』が、「淡路人形座」(南あわじ市)にて公演されている。

プロジェクトの題材は、国生み神話ゆかりの演目であり、人形座を象徴する外題である『戎舞』を清川がセレクト。「戎舞+」として伝統を尊重しながら、彼女がすべてのディレクションを担当し、脚本はいとうせいこうが手掛けた。

演目内容に加え、彼女のこだわり抜いた新しい人形衣装や自身のアート作品、照明や音響を用いた舞台美術も見どころの本作。実は、スタート時点で清川が依頼を受けたのは、衣装プロデュースのみだったという。

しかし、「大切なのは何を伝えたいのか」と感じた清川は、「なぜこの島に戎舞があるのか。国生みの島というところもつなげられたら」と、舞台のすべてをプロデュースすることに。従来のダイナミックで面白い動きはそのまま、今までにない淡路人形浄瑠璃を作り上げた。

「淡路島の神秘的な場所だったり、みんなが知ってる演目がどう組み合わさったのか、そこを観ていただけたら」と清川。公演は1日4回(朝10時、昼11時10分、昼1時半、昼3時)で、料金は大人1800円、中学生1300円、小学生1000円、幼児300円。期間は2021年5月30日まで。

なお、劇中では淡路島古来の「国生み神話」オリジナルショートアニメも上映。「日本の始まりの地である淡路島だからこその歴史や物語を多くの方々に伝えたい」と、制作には新進気鋭の若手映像作家・宮嶋龍太郎氏を起用している。

文/みやけなお

『戒舞+(プラス)』

日程:【4月25日〜5月11日休止】2021年3月20日(祝・土)〜5月30日(日)・水曜休
時間:10:00〜、11:10〜、13:30〜、15:00〜の1日4回公演
会場:淡路人形座(南あわじ市福良甲1528-1)
料金:大人1800円、中学生1300円、小学生1000円、幼児300円
電話:0799-52-0260(時間9:00~17:00/淡路人形座)

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