大阪府、「入院患者待機ステーション(仮称)」の設置検討

2021.4.21 06:30

大阪府新型コロナウイルス対策本部会議の様子(4月20日・大阪府庁)

(写真1枚)

大阪府は20日、「新型コロナウイルス対策本部会議」を実施し、搬送先が決まらずに救急車内で待機する患者が増えていることから、「入院患者待機ステーション(仮称)」の設置検討を明らかにした。

これは、自宅療養中に119番したコロナ患者のうち、搬送先の確定に時間がかかり、救急車内で待機せざる得ないケースが多く発生。大阪市消防局によると、4月16日から18日までの間、38件の119番通報のうち、60分以上の待機が26件、最大で7時間38分(443分)の時間を要したケースもあったといぅ。

府では、「入院患者待機ステーション(仮称)」の設置を検討。ここでは患者の搬送先の病院が決定するまでの間、酸素投与などの措置をおこなえる体制を整備する。このほか、宿泊療養施設での酸素投与体制の整備や自宅療養者へのオンライン診療、薬剤処方など、あらゆる対策を強化していくという。

吉村洋文知事は各部局や出席者に対し、「国に対して緊急事態宣言を要請する状況にもなった。府庁を挙げてこの感染拡大の山、難局を超えていくことを一丸になってやりたいので、よろしくお願いします」と協力を呼びかけた。

取材・文・写真/岡田由佳子

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