鉄道好きライターも唸る! 関西の「名シート」鉄道5選

2021.4.24 08:30

グリーン車と同レベル、ハイクオリティなシートに。「Osaka Metro」御堂筋線30000系

(写真11枚)

先日、SNSで「阪急電車」のシートの手触りが良すぎると注目されているのを目にしました。そのツイートにはなんと3.3万もの「いいね」が。そこで思った・・・、「阪急電車」をはじめ、関西には座り心地が快適なシートがたくさんあるんです! もっと知ってほしい!

そんな隠れた「名シート」を知ってもらうべく、「関西の乗り心地のよい鉄道座席」を鉄道好きライターが独断で5つピックアップ。各社こだわりのシートや、プチ贅沢を味わいたいときにおすすめの有料座席、「え、この鉄道にこんな座席が!」と、思わず驚いてしまうような座席を紹介します。

取材・文/鶴原早恵子

やっぱり外せない・・・! 「阪急電鉄」

「ずっと触ってしまう」とSNSで人気。みんな大好き「阪急電車」のふかふか座席

先述の通り、しばしばSNSでも話題になっていることもあり、乗り心地のよい鉄道座席といえば、「阪急電車」の座席は外せないでしょう。柔らかいクッションとアンゴラヤギの毛を使った手触りのいいゴールデンオリーブ色のモケット(起毛の生地)が特徴で、モケット選びにはこだわっているそう。「『お客様の座り心地』を重視して生地を選んだり、起毛の高さを0.5ミリ単位で何度も試行錯誤しています」(阪急電鉄広報部)

阪急に乗るときはテンション上がる、という人も少なくないかも

ちなみに、「阪急電車」に使われているモケットは6種類。優先座席用のマゼンタ色、クロスシート(進行方向を向いて座れるボックスタイプの座席)に使われている柄入りのモケット、そしておなじみ無地のゴールデンオリーブ色のモケットは実は4種類のバリエーションがあります。

グリーン車と同レベル? 「Osaka Metro」30000系

座らないなんてもったいない! 「Osaka Metro」御堂筋線30000系

大阪の大動脈路線のひとつ、「Osaka Metro」御堂筋線。御堂筋線にはいくつかの種類の車両が走っていますが、注目は最新の30000系という車両です。 「2016年度以降に導入した30000系の座席には、柔らかな感触と弾力性を両立するポリウレタン製の詰め物を使っています。座面の高さや角度などにもこだわって、座ったときに最もリラックスできる姿勢になるようにしました。新幹線グリーン車の座席と同様のバネ機構を組み込んで、座り心地にこだわっています」(Osaka Metro広報課)

普段乗りなれている地下鉄の座席は、実はかなりのハイレベルシートだった

地下鉄に乗るときには「どうせすぐ降りるから」と座らない人もいるかもしれません。ですが、この乗り心地で座らないなんてもったいない! 30000系が来たときはぜひ座ってみてはいかがでしょうか。

リビングルームをイメージ。「南海電鉄」マイトレイン(9000系)(仮)

マイトレインは、「通勤電車をもっと身近に、快適に」というコンセプトでおこなわれた「南海電鉄」9000系車両のリニューアルプロジェクト。座席などの内装を決めるにあたり、利用者にアンケートを取ってその結果も参考にしたのだとか。

座り心地とツートンカラーのモケットがめっちゃ落ち着く…南海電鉄9000系

利用者アンケートの結果採用された座席は、程よい硬さの安定感のある座り心地が特徴です。ウッディな内装、ブラックとグレーの生地もシックで、落ち着いて座ることができますよ。「毎日利用する通勤電車を少しでも居心地良く、快適に過ごしていただけるよう、リビングルームをイメージした車両です。今後この仕様の車両を増やす予定もしております」(南海電鉄広報部)

このカラーリングは2021年4月下旬でさようなら(2019年5月撮影)

なお、「マイトレイン」といえばオレンジをメインに使った外装も特徴でしたが、この外装の編成は2021年4月下旬で運行終了予定です。しかし、マイトレイン仕様の内装の列車は運行し続けます。 ブラックとグレーの座席の車両に乗ったときは、ぜひ座ってみてくださいね。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本