なか卯の意外な新メニューを実食、親子丼にスパイスはアリか

2021.4.23 11:15

なか卯「キーマカレー親子丼」(並)590円

(写真7枚)

「なか卯」の主力商品である親子丼に4月13日、新メニュー「キーマカレー親子丼」(並590円、大盛660円)が加わった。その意外な組み合わせが気になり、実食してまいりました。

公式サイトによると「親子丼に、レッドペッパーを効かせたピリ辛なキーマカレーと、ニンニクの芽を合わせた新感覚の親子丼。スパイスの香りや程よいピリ辛さが口のなかに広がります」という新メニュー。

なか卯の親子丼といえば、こっくりとした割り下の味付けにこだわり卵のマイルドなおいしさが絡み合う「ザ・和!」な味が魅力だが、そこにスパイシーなカレーを合わせるとは、一体どういうこと?

しかもニンニクの芽をトッピングって合うの? ハテナだらけで戸惑いつつも、とにかくこれはぜひ食べてみなければ。

「キーマカレーの乗った親子丼を実食」

丼が目の前に届くと、いつもの親子丼の香りを追いかけて、カレー香もやってくるという状況に脳が軽くバグります。しかし、どちらも食欲を誘う香りであることには間違いない。

まずはいつもの親子丼からいただきます・・・。卵の半熟加減が絶妙で、割り下のしみたご飯がしみじみおいしい。これこれ、なか卯の味! で、懸念のキーマカレーはどうなんでしょ?

卵とじと一緒になってても違和感のないキーマカレー
卵とじと一緒になってても違和感のないキーマカレー

初手から、意外なほどピリッと辛味を感じます。これはきっと説明書きにあったレッドペッパーの辛味ですね。このキーマカレーは鶏の挽き肉を使用しているそうで、脂っこさはなく後口は軽やかです。

隠し味にはカツオの削り節やココナッツミルクも入っているらしいのですが、それぞれの香りが突出しているわけではなく、ほどよくスパイシーでバランスのいいカレーだと思いました。白ご飯にめっちゃ合います。そしていざ、親子丼とキーマカレーを一緒に味わいます・・・。

ピリッと刺激的なキーマカレーをトロリとまろやかな卵が受け止め、お互いを引き立て合っています。合間に感じる鶏肉のプリッとした食感と旨みも効いてる〜。割り下とカレーの味も違和感なくなじんでいて、そういえばカレーうどんだってカレーと和だしのマッチングだもんねと気づいた次第。うまいうまいと高速でスプーンを動かしました。

ただ、気になったのはニンニクの芽の食感。シャキッとしてはいますが、いかんせん繊維質がしっかりしているので、それだけが口のなかに残るんですよ。

親子丼、キーマカレー、鶏肉が比較的すっと噛めてスムーズに胃に消えていくのに、残像のように存在し続けるニンニクの芽。

個人的には「もしかして、これ、なくてもいいかも・・・?」と感じちゃいました。レシピ考案者の方すみません。

「味変に挑戦、紅生姜や特製とうがらしを」

後半は、テーブルに備え付けの薬味類で味変に挑戦。まずはおなじみ紅生姜。

甘辛い親子丼、スパイシーなカレーのなかで、紅生姜の酸味&辛味がよくも悪くも激しく目立つ結果となりました。口をリセットするという意味では成功かな。

次は、特製とうがらしをキーマカレーにふりかけて辛さを増強。これはすんなりなじみました。ゴマなども入っているので香りに奥行きが出て、カレーと親子丼をうまくつないでくれたように思います。

「キーマカレー親子丼」に辛味をプラスします
「キーマカレー親子丼」に辛味をプラスします

食べているときはけっこう刺激的だったキーマカレーの辛さは食後にあとを引くこともなく、お腹ももたれませんでした。なんならこのカレーだけ単品で食べてみたいくらい気に入っています。いつか商品化されるその時までは、このミクスチュア親子丼を楽しんでおくことにしましょう。

「キーマカレー親子丼」は6月中旬に販売終了予定。気になる方はお早めに! ※テイクアウトも可

文・写真/泡☆盛子

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本