地球ゴージャスの最新舞台、岸谷「現代に届けたい作品」

2021.4.24 06:15

舞台『The PROM』に出演する、左から岸谷五朗、葵わかな、寺脇康文(23日、大阪市内)

(写真6枚)

俳優の岸谷五朗と寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」の最新舞台、『The PROM』が5月に大阪で上演。それに伴い、岸谷と寺脇、そして主演を務める葵わかなが23日、大阪市内で会見をおこなった。

『The PROM』は、2018年にブロードウェイで開幕し、メリル・ストリープなどの豪華キャストで映像化もされたミュージカル。落ち目のブロードウェイ俳優たちと、高校卒業時におこなわれるダンスパーティ「プロム」から締め出された同性愛者の高校生・エマが、自分らしく生きる方法を探し出そうとする姿を、歌と踊りと笑いたっぷりに魅せる。

エマ役の葵は、本作の魅力について「エマもほかのキャラクターも、変わってるけどすごく人間味がある。きっと共感できると思います」と語り、「深刻な部分もあるけど、音楽がすごく明るくて、エネルギーを巻き起こすようなテンポ感で話が進むんです。『明るさ』がこの作品の一番いいところだし、エンタテインメントの大事なことだと思います」と付け加えた。

エマを助けに来るブロードウェイ俳優・トレントを演じる寺脇は、「ちょっと空気が読めないけど、確信をつく台詞を力むことなく言える男。非常に楽しく演じています」と話し、トレントの共通点については「劇中では出演したテレビドラマがたまたまヒットして、どこに言っても『あのドラマに出てた奴』と言われるんですが、僕も『相棒に出てた奴』と言われますね」と言い、会場を笑わせた。

出演だけでなく、本作の日本語訳と演出も務めた岸谷は、東京公演について「気づいたら涙があふれて、最後は大きな爽快感と感動が押し寄せた・・・という感想を、すごくいただきました」と振りかえる。

そして「『地球ゴージャス』は、僕は今この時代に何を発表するべきか? を考えながら作ってきましたが、本作もこのコロナ禍で、みんなが少し窮屈な思いをしている現代に、ぜひ届けたい作品になりました。舞台は日々進化するもの。大阪ではもっと素晴らしい作品となるよう、毎日挑んでいきたいです」と気合を見せた。

葵と岸谷と寺脇のほかには、三吉彩花、大黒摩季・草刈民代(Wキャスト)、霧矢大夢などが出演。会場は「フェスティバルホール」(大阪市北区)で、チケットはS席13500円、A席10500円、B席8500円(その他席種あり)で、現在発売中。20歳以下が対象の当日引換券「PROMシート」5000円もあり。※緊急事態宣言発出により、公演の日程に変更が生じる可能性あり

取材・文・写真/吉永美和子

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