日本盛の駅ナカ店が5月末閉店、生原酒をその場で瓶詰め販売

2021.5.29 20:15

阪急西宮北口駅構内、今津線に乗り換えるところにある「日本盛 阪急西宮北口店」

(写真4枚)

蔵元直送の新鮮な生搾り原酒を計り売りで販売する「日本盛 阪急西宮北口店」が、5月31日に閉店。駅ナカでしぼりたて生原酒が買える珍しい店だけに、閉店を惜しむ常連客が多く駆けつけている。

生原酒とは、殺菌加工を施されていないため流通させることが難しく、酒蔵などでしか飲むことができない貴重なお酒のこと。2013年、「生原酒のおいしさを広げたい」と、生原酒の鮮度を損なわない距離と多くの人が行き交う場所の立地の条件から「阪急西宮北口駅」構内にオープンした。

商品注文後その場で生の日本酒を注いでくれることから重宝され、40代以上の男性を中心に、阪急今津線に乗り換える阪神競馬場ユーザーや近隣の大学生など、幅広い層から利用されてきた。

今回の閉店のニュースを聞きつけた常連客からは、「通勤帰りや買い物帰りに生原酒が購入できて、便利だったのに残念」という声が多く、なかにはSNSでファンアートを公開する人も。そして、閉店3日前の28日の夕方には、別れを惜しむ人たちで行列ができていた。

しぼりたて生原酒(300ml ・700円)

同店の担当者は、「2013年のオープン以来8年間ご愛顧いただきまして、本当にありがとうございました。しぼりたて生原酒を通して、日本酒の魅力が少しでも伝わったのであればとてもうれしく思います。企業として、今後も日本酒の魅力を発信できるような取り組みは続けていきたいので、ぜひご期待ください。生原酒は蔵元併設ショップ『酒蔵通り煉瓦館』で購入できるので、ぜひ来てもらえたら」と、感謝の気持ちを話した。

「日本盛 阪急西宮北口店」は、5月31日閉店。営業時間は平日昼11時〜夜8時、土日祝朝10時〜夜8時。

取材・文/野村真帆

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