優里の『ドライフラワー』、CD発売なしで上半期の首位獲得

2021.6.5 08:45

『ドライフラワー』を歌う優里

(写真2枚)

「米国ビルボード」および「ビルボードジャパン」(阪神コンテンツリンク)が6月4日、2021年上半期チャートの受賞楽曲・アーティストを発表。総合ソング・チャート「Billboard JAPAN Hot 100」 では、優里の『ドライフラワー』が1位となった。

この「総合ソング・チャート」は、全国推定CD売上枚数、ダウンロード回数、ラジオ放送回数、ルックアップ数(PCなどでのCD読み取り回数)、ツイート数、ストリーミング数、YouTubeおよびGYAO!の動画再生数、カラオケ歌唱回数をもとにデータを合算したもの。

今回首位を獲得した楽曲『ドライフラワー』は、2019年12月に配信された優里の『かくれんぼ』 で歌われた「彼女」のその後を、女性目線で描いたアフターストーリー。集計期間(2020年11月23日〜2021年5月23日)内で累計ストリーミング回数が2億7585万5527再生を記録し、2020年度の年間首位に輝いたYOASOBI『夜に駆ける』に続き、CDシングルのリリースがないにもかかわらず総合首位を制した。

1位獲得に、優里は「僕も毎週発表されるチャートを見て、こんなにたくさんの方が聴いてくれてるんだなとうれしい気持ちになりましたし、まさか上半期の1位になるだなんてまったく想像もしていませんでした。すごくびっくりしていると同時に、とてもうれしいです。ありがとうございます」と喜んだ。

2位はLiSAの『炎』、3位はBTSの『Dynamite』が獲得。トップ3にはストリーミング、ダウンロード、動画再生といったデジタル領域でロングヒットを記録する楽曲が並んだ。

このチャートを受け、ビルボードジャパンは「今年度の上半期では『うっせぇわ』が大きな話題を呼んだAdoを筆頭に、TikTokやYouTubeに代表される動画サービスを中心に活躍する新人アーティストがチャートを席巻。コロナ禍が続き、音楽を『視聴』する習慣が定着したことで多様な楽曲にアクセスできるようになり、ユーザー参加型の楽曲が勢いを増しました」と分析。

「また、オンライン・ライブ市場も拡大しており、アフター・コロナを見据え、復興を目指す音楽業界のコンテンツとライブ市場を繋ぐ新たな光となることでしょう」とコメントしている。

「総合ソング・チャート年間」
1位『ドライフラワー』優里
2位『炎』LiSA
3位『Dynamite』BTS
4位『夜に駆ける』YOASOBI
5位『うっせぇわ』Ado
6位『虹』菅田将暉
7位『Step and a step』NiziU
8位『怪物』YOASOBI
9位『廻廻奇譚』Eve
10位『群青』YOASOBI

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