神戸市民のワクチン接種券、64歳以下へも発送スタート

2021.6.11 06:45

64歳以下の今後のワクチン予約スケジュール(神戸市提供)

(写真9枚)

神戸市の久元喜造市長は、6月10日におこなわれた定例会見で、新型コロナウイルスワクチンの現在の接種実績と今後の予定を発表。11日から64歳以下へワクチン接種券を発送することを明らかにした。

同市は、まず75歳以上を対象に5月10日からワクチン接種を開始し、現在は65歳以上までに接種券が行き渡った状態。6月8日時点での接種実績は、65歳以上の36%(約15万7000回)、1回目接種の予約状況は65%(約28万人)で、久元市長は「順調に進んでいる」とした。

また、「いろんな事情を抱えた方がいらっしゃるので、寄り添った対応をしたい。すべての人に安心してワクチンを接種していただけるよう、全力で取り組む」と話した久元市長。

障害や認知症などのために集団での接種が難しい人には「東横INN神戸三ノ宮1」(神戸市中央区/宿泊療養施設から用途変更)の個室で接種できる対応を、また移動が難しい人には医師・看護師が自宅に出向く巡回接種もおこなう。

さらにDV(家庭内暴力)からの避難など、やむを得ない事情で現住所と住民票が一致しない人は、市の公式サイトから申請すれば現住所に接種券を送付。また、日本語の情報が伝わりにくい外国人には、8カ国語が書かれた書類や通訳システムで対応する。

今後、6月11日からは64歳以下の市民へ接種券を送付し、24日までには接種対象となる全市民に発送を終える見込み。

予約受付は60代や基礎疾患のある人、福祉サービス従事者を優先し、一般は50~59歳が7月5日から、40~49歳が10日、30~39歳が15日、16~29歳が20日からとしている。なお15歳以下の接種は、国の方針が定まっていないため現在未定。

取材・文・写真/合楽仁美

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