100均材料で!? おうち時間で目覚めた23歳OLのDIY術

2021.6.20 07:15

材料は全て100円ショップで揃えたという、お手製のパンのショーケースとそれを作った寺西さん

(写真4枚)

おしゃれなベーカリーにありそうな本格的なショーケース。実はこれ、「パン作りにハマりすぎて、作っちゃいました!」という大阪在住の23歳OLが作ったもので、材料はすべて100均で集めたんだとか。今回はそんな寺西つぐみさんに、初心者でも作れるDIY術を伝授してもらうべく、お話を聞いてきました。

おうち時間で趣味に目覚めたという、23歳OL

──このパンのショーケースを作ろうと思ったきっかけはなんですか?

おうち時間で料理に目覚めて、パン作りにハマっちゃったんですよね・・・。焼きたてパンの虜になっちゃって。それで、せっかくなので映える空間を演出したいなって思って。

──それでショーケースを作ったのがすごいです(笑)。材料、道具はどこで調達したんですか?

材料は全部100円ショップの「セリア」で買って、道具はホームセンターで揃えました。

──DIYをはじめるのって道具を揃えるのが大変そうなイメージがあるんですが・・・。

そんなことないですよ! 初めて道具を買いにホームセンターに行ったとき、1番安い電動ドライバー(3000円)と、1番安いのこぎり(1000円)を選んで買おうとしたら、スタッフの人に「何作るの?これじゃなにも作れないよ」って言われましたけど。

左上から時計回りにワックス、電動ドライバー、のこぎり

──それで結局どれを買ったんですか?

1番安いのを買いましたよ(笑)。逆に火がついちゃって、「絶対完成させたる」って思ったので。でもそれだけじゃまだ悔しかったので、後日店のスタッフに完成した写真持って見せに行ったんです。

──強すぎませんか!素晴らしいです。

あれはまさに勝利の瞬間でしたね。

──初心者でこの完成度を作り上げるのはなかなかの腕前。なにかコツとかありますか?

コツ・・・。「DIYするぞ!」って思い立ったらすぐに材料買いに行って、その日中に終わらせるスピード感は大切です。テンション高いまま作り上げちゃう。あと、初めは高い道具揃えなくても大丈夫だと思います。私もこんな安いので作ってますからね(笑)。

──なるほど。寺西さんは今までに失敗したことはありますか?

めっちゃあります。このパンのショーケース、2枚のガラス面の間に細い木の板が挟まってるでしょ。実はこれ、土台となる板のサイズをうっかり大きくしすぎちゃって、ガラス2枚分じゃ足りない!って分かって急遽余ってた切れ端を付け足したんです。

──臨機応変な対応・・・素晴らしい!

DIYって、失敗も味になるっていうか。逆に失敗することで手作り感が増すので、私はあえて木の板をのこぎりで大雑把に切ってみたりしますよ。

ショーケースのガラス部分に使われているのも、100均で購入したフォトフレーム。また、左下に見える「ツグミベーカリー」という札は、寺西さんお手製の消しゴムハンコで作ったそう。

──作ってみて、家族の反応はどうでしたか?

家族も喜んでます。パンを作ったときは並べて、「どちらのパンにしますかー?」とか言って家族に振舞ってます(笑)。

──リアルおままごとみたい!

リアルおままごと!まさにそんな感じです。私、昔からお店屋さんごっこが大好きで、そういうのやりだしちゃうとつい極めちゃうんですよね。すぐにガチ勢になっちゃうっていうか・・・。

──ほかにはどんなことをガチで取り組んだんですか?

去年はコロナで夏祭りが中止になっちゃったので、手作りの屋台メニューを準備して、「夏祭りごっこ」と称して友だちを家に呼んだり。家庭菜園にもハマっちゃって庭で6〜7種類作ってるんですけど、「収穫祭」の時期には収穫した野菜を生産者の顔(私)の写真を印刷したパックを作って詰めたり・・・どれもついつい本気になっちゃって、気がついたら趣味が増えてました。

陳列するパンがない時はスパイスや紅茶を入れて、インテリアとしても活用している

おうち時間を活用しまくって、趣味に没頭する彼女。今回のDIYで、以前と心境の変化があったか尋ねると、「自分って意外と何でもできるな! 自信がつきました!」とのこと。このパンのショーケースを作ってからますます料理が楽しくなったそうで、自身の趣味用のインスタグラムとYouTubeのアカウントも開設したんだとか!「趣味にいつも本気になってしまう」という彼女の勢いは、まだまだ長引きそうなおうち時間でさらにパワーアップしそうだ。作り方も聞いたので、気になった方はぜひチャレンジしてみて。

【使用した材料】(100円ショップ「セリア」で購入)
・木の板6枚
・フォトフレーム2枚
・取手2つ
・L字キープ(4つセット)1つ
・蝶番(ドアの開閉を支えるもの・2つセット)2つ
・ワックス
・ニス(光沢を出したい方は。ちなみに今回は木の素材を活かしたかったためニスは使用していない)

・クギ(以前にホームセンターで購入したものを使用)

【作り方】(作業目安:4時間)
1. 表面のフォトフレームのサイズに合わせて、枠組みとなる(上下左右、計4枚)木の板と中の仕切り板(1枚)をのこぎりでカットしてゆく
2 .カットできたら、枠組みとなる木の板(計4枚)の表面、フォトフレームの縁の木の部分に、ワックスを塗っていく(ワックスはハケで塗るのが一般的だが、要らないタオルにワックス染み込ませて塗っていくのが塗りやすい。木の板に、円を描くように塗っていく)
3 .ワックスが乾いたら、フォトフレームに取手をくっつける
4. 木の板を組み立て、枠組みを作ったら、釘で固定してゆく
5.中の仕切り板をL字キープを使って取り付ける
6.フォトフレームは蝶番(ドアの開閉を支えるもの)を使って取り付けたら、完成!

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