高岡早紀、人生の転機明かす「子どもが豊かにしてくれた」

2021.6.21 19:45

リカを演じた女優・高岡早紀

(写真8枚)

「人って誰かと一緒に過ごすことが大切」

──でも高岡さんのブログを読めばお人柄が分かりますよね。プライベート感が満載ですごくハートフルですし。特に子育てについての話がおもしろいです。ちなみに『リカ』では、「親が子どもに愛情を注ぐことの必要性」についての言及もあります。

私は、「子育てをさせてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいです。子どもの存在が私の人生を豊かにしてくれました。それに毎日、いろんな勉強をさせてくれています。これは子どもの話に限らず、やっぱり人って誰かと一緒に過ごすことが大切。「この人はなにを考えているのだろう」と想像して生きることになりますから。私だけの考え方では物事や世界がまわらなくなる。さまざまな人の意見を聞くことでいっぱい発見ができる。それが女優という仕事にも生かされます。

家族との関わりについて「1人だったら感じられなかった気持ちを感じられたりしますよね」と語ってくれた

──ブログでは、お子さんの話にじっくり耳を傾けながら高岡さんの姿が伝わってきます。

でも私も子どもたちも、お互いの話をちゃんと聞かないこともありますよ。たとえば習いごとをしている娘を車で迎えに行って、「今日どうだった?」と聞いたら、「んー」って不機嫌そうに答えてきたりするんです。「そういえばあれはどうなったの?」と尋ねても、無反応だったりして。

──思春期って感じですね(笑)。

こちらもしつこく言っちゃうともっと機嫌が悪くなるから、「もういいや」と黙々と運転し始めるんです。そうすると娘が「せっかく迎えに来てくれたのに、ちょっと悪いことしちゃったな」という気持ちになるのか、「ねえ、ねえ」と話しかけてくるんです。

だけど次は、私が大人げないところが出ちゃったりして。「あ、あとでねー」と言ってしまい、「あ、やっちゃった。ダメだ、ダメだ。こういうときは『どうしたの?』とちゃんと聞き直してあげなきゃ」と反省します。いろんな世代と共存することで、自分ひとりでは得られない感情をつかむことができます。

──そういう感情が女優業にも活かされているんですね。ちなみに、『リカ』は「運命」がテーマでもありますが、高岡さんはこれまで女優のお仕事で運命を感じたことはありますか。

女優の仕事自体が運命です。今年も『リカ』や、朝ドラ『おかえりモネ』などテイストの違う作品に出演させていただきますし。そういう巡り合わせはとても不思議。そしてその一つひとつが運命的だと思います。これからどんな運命をたどるか分からないけど、作品や人との出会いを大切にしながらいろんな場所へ向かっていきたいです。

映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』は6月18日より公開中。

映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』

全国の劇場で公開中
監督:松木創
出演:高岡早紀、市原隼人、内田理央 ほか
配給:ハピネットファントム・スタジオ

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