大阪で『あやしい絵展』、タブーを超えた作品に触れる

本展の見どころである「女性」の描き方にも注目したい
幕末から昭和初期まで、「あやしい」にフォーカスした作品だけが展示される『あやしい絵展』が「大阪歴史博物館」(大阪市中央区)で、7月3日よりおこなわれている。
「あやしい」といっても、そのニュアンスはさまざま。「残酷絵」と呼ばれる血にまみれた絵から、息遣いを感じるようなリアルさの「生人形」まで、異なる観点の「あやしさ」を持つ作品が並ぶ。約160点もの作品が展示される本展は、テーマごとに構成されており「一途と狂気」や「異界との境で」など、タイトルだけでも好奇心をくすぐられる。
ポスターにも使用されている『淀君』(北野恒富)は、ぜひ見ておきたい作品のひとつで、「淀君が辿った壮絶な人生や大坂の陣など、知った上で観るとより面白い」と担当者。歴史的背景も含めて鑑賞する、展示会場である「歴史博物館」ならではの楽しみ方だ。
時としてタブー視されることもある、エロティックな絵画も本展には欠かせない。なかでも『安珍と清姫』(橘小夢)は、「安珍の裸体に絡みつく蛇の身体となった清姫」という構図が衝撃的だ。『安珍・清姫伝説』を描いた作品の中でも、このような描かれ方は異色だという。
音声ガイドは、人気声優・平川大輔氏が担当。作品にまつわる物語や知識を、ユーモアを交えつつ、時に「あやしい」美声でたっぷり解説してくれる。
本展は前期と後期に分かれ、後期の7月28日からは作品の入れ替えが行われる予定だ。また『京の舞妓』(速水御舟)や『横櫛』(甲斐庄楠音)など、ぞくっと惹きつけられる大阪会場限定の展示も見逃せない。期間は8月15日まで、入場料は一般1500円。
取材・文/つちだ四郎
『特別展「あやしい絵展」』
日時:7月3日(土)~8月15日(日)※火休(8月10日は開館)
時間:9:30~17:00(会期中の金曜日は午後8時まで))※入館は閉館30分前まで
会場:大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4丁目1-32 6階 特別展示室)
料金:一般1500円、大高生1100円、中小生無料
電話:06-6946-5728
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