2022年に完成予定、淡路島の「食」がテーマの巨大施設

2021.7.19 07:15

Frogs Farmのイメージ図(一部)

(写真12枚)

全国各地で飲食店を運営する「バルニバービ」(大阪市西区)による食がテーマの「Frogs FARM(フロッグスファーム)」(兵庫県淡路市)が2022年に完成予定だ。淡路島の西海岸で開発総面積が約2万9000平米にも及ぶ一大プロジェクトとなる。

2019年のイタリアンカフェレストラン「GARB COSTA ORANGE」を皮切りに、ホテル、一棟貸し別荘、BBQやピクニックが楽しめるアウトドアパーク、ハンバーガーとレモネード専門店、中華そば専門店がすでにオープン。7月22日に一棟貸しヴィラ、8月に回転寿司、今秋にはオーシャンビューのバー、酒場&カフェと次々と年内にも店舗が増える予定の同施設。

今回のプロジェクトで淡路島を選んだ理由について、「東京や大阪の店舗で淡路島の食材の取引がスタートし、淡路島に訪れた時に西海岸の美しい夕陽、土地のもつポテンシャルに惹かれたのが始まりです。単に地元の食材を使うということではなく、淡路島のもつ豊かな自然環境やそこで暮らし、育んできた人たちの想いを形にし、『地産地消』を味わう場がつくれるように開発を進めていきたかった」と広報担当者は説明する。

また土地の一部も一般に売りに出ていたものではなく、「このような街がにぎわう取り組みに活用いただけるなら」と地元民から譲り受けたそうだ。

そのため開発するコンテンツも観光誘致を目的としたものではなく、「 地元に愛されずっと続いていくものをベースに企画し、食を通じて、『住みたくなる街づくり』をしたいという思いでおこなっています」という。

実際、訪れている地元の客からは、「淡路島は店が閉まるのが早い。夜遅くまでお茶できるお店ができて重宝してます。島民割引もありがたいです」、「島内にはアイドルタイムなしでずっと開いているラーメン屋さんがほとんどなかった。6月30日にオープンした『中華そばいのうえ』はおいしくて、ラーメンのサイズが選べるから家族でも来やすい」との声があった。

また、今年4月に同社が淡路市の「旧尾崎小学校施設用地等利活用事業」の最優秀候補者の選定を受け、徒歩約20分の山側にある「旧尾崎小学校」と「旧尾崎公民館」のエリア(約6800平米)も「Frogs FARM」に含むこととなったそう。

こちらでは、オフィス、社員寮に加え、地元の人々が利用できるコワーキングスペース、カフェ併設の図書室などの複合施設を2022年オープンに合わせて計画中で、「大きな食のテーマパークのように楽しめる、そんな場所を目指したいと思います」と今後の展開は随時発表していくそうだ。すでに開業している施設については公式サイトにて確認を。

取材・文・写真/時友真理子

「Frogs FARM」

住所:兵庫県淡路市郡家1028−1

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