ワクチン接種の効果じわり? 大阪のクラスター発生に変化

2021.7.8 12:00

『大阪府新型コロナウイルス対策本部会議』の様子(7月7日・大阪府庁)

(写真4枚)

大阪府が7月7日に実施した新型コロナの対策本部会議で、ワクチン接種の効果について言及。「高齢・障がい者施設関連のクラスター陽性者数が非常に減っている。接種の効果が想定され、大変明るい材料。今後、データ観察したい」と報告があった。

現在、優先しておこなわれている高齢者のワクチン接種。府の健康医療部・藤井睦子部長から「効果が現れた」と報告されたのは高齢者・障がい者施設でのクラスターだ。

府では、2020年10月14日から2021年7月5日までの一定期間ごとに、施設でのクラスターを分析。これまで陽性者全体の4割〜5割を占めていたこれら施設のクラスターが、6月21日から7月5日ではクラスター2件、陽性者30人と大きく減少していることがわかった。

会議では、海老原諭副知事がワクチンの効果について質問。これに対し藤井部長は、「クラスター数、陽性者数が非常に減っていることは大変明るい材料。現在起こっているクラスターはワクチン接種が済んでいる施設なのか、接種の進捗状況も調べており、関係性を分析したい。高齢者にワクチン接種が進めば、高齢者の重症化率がタームごとに減っていくと予想している」と、ワクチン接種の効果や分析について意欲を見せた。

ちなみに、新規陽性者数が特に多い大阪市では65歳以上の希望する高齢者への接種は予定通り7月末までに終えられる見込み。市の担当者からは、「7月末までに高齢者の希望される方についてはほぼ、2回は打っていただけると思っている。ワクチン供給の問題があり、これから1回目は待ってもらうことになるが、2回目の方は会場を確保して進めていく」と話した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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