お笑いコンビ・ラランド、肩書きを捨てて挑む「大阪進出」

2021.7.27 19:15

中央写真左から、ラランドのサーヤ・ニシダ

(写真7枚)

「本当にタイミングと運が良かったと思う」(ニシダ)

──上智大学のお笑いサークルで出会われたお2人ですが、2019年の『M-1』以降は、ものすごいスピードで駆け抜けてこられたと思うのですが。

ニシダ:確かに『M−1』の時期から今まで、やったことないことしかしてないから、本当に早かったです。僕たち、コロナ前のテレビを知らなくて。

サーヤ:コロナ禍でしかテレビに出てないんですよ。だからベースを知らないまま、無観客のスタジオで仕切りがあって、リモート出演も多い状況でテレビに出始めたって感じです。

ニシダ:2019年の『M-1』まではライブしか出てなかったんで、敗者復活戦に行けてなかったら自然解散してたと思います。その後のライブは、コロナ禍で全部なくなりましたし・・・あのタイミングであの舞台に立てたっていうのが、本当に運が良かったと思います。

フリーで活動していた頃を振りかえり、「『趣味じゃん』とか、めっちゃバカにされてた。今はそこから周りの声も変わって、追い風になったと感じるので、やりたいことをやっていきたい」と語ったサーヤ(左)

──イレギュラーな時期でのスタートだったと思うのですが、人気に火がついたキッカケとして、お2人のYouTubeチャンネル『ララチューン』の影響も大きかったと思うのですが。

サーヤ:テレビに出始めたころ、自分たちがやりたい企画をやりたい尺で出来る場所があったらいいなと思ってたときに、DMで連絡をくれた作家さんがいたんです。「なんか一緒にできることがあったらやりましょう」って言ってくれて。その人は霜降り明星さんとかのYouTubeを担当されている方なんですけど、すぐに「YouTubeがまじでやりたいんです」って相談して、チームを組みました。

──YouTubeでは、動画のサムネイルとタイトルだけを見ると、ニシダさんを蔑むような内容のものが多い気がするのですが(笑)、動画を見ると案出しされているサーヤさんの愛が感じられますよね。

ニシダ:愛情はあると思います! やっぱニシダで一番笑いますから、サーヤさんは。

サーヤ:なんなんその自負(笑)。でも本当に、ニシダの悪口の再生回数がすっごい伸びるんですよ。「ニシダ」「悪口」ってタイトルに入れたら収益がすごい安定するっていう分析結果があります。最近も「褒める文法でめっちゃ悪口言う」ってのがめっちゃ伸びて。

YouTubeチャンネル『ララチューン』より

「女版の藤井隆さんになりたい」(サーヤ)

──SNS繋がりでいうと、ニシダさんが自身のツイッターで「#座王への道」として毎日ギャグをあげていらっしゃいますよね。

ニシダ:あれは、本当に俺がSNSを何にも使ってないって怒られて、なんかやれよってなって・・・。

サーヤ:いやSNSを使ってないからじゃなくて、ニシダの働いてる日数があまりにも少なすぎる(サーヤさんは個人でもメディアに多数出演)っていうので、本当にイライラしてきて。なんか枷作ってやろうってことで、毎日ギャグあげろって言いました。

ニシダ:そうそう、そんな感じです。

サーヤ:いや、今なんか自発的にやろうとしたみたいな感じで話したよね? 怒られて始めました、みたいな。うまいこと自分からやった風に書いてもらおうとしましたよね!

ニシダ:怒られて・・・そう、省略するとね。それはもう叙述トリックですよ(笑)。

自身の誕生日である7月24日に、個人YouTubeチャンネル『うんこチャンネル』を始動したニシダ(右)

──最後に、お2人の今後の展望を教えてください。

サーヤ:私は女版・藤井隆さんになりたいって言ってるんですけど、まずはちゃんとお笑いで、『M-1』で結果を残したい。それプラス、YouTubeもそうですし、ずっと美術部だったのでアートとかもやってみたい。今、やりたいことがたくさんあるんです。大阪では、ロケとかネタ番組とかにもっと出たいし、なんなら番組も・・・こっちで冠番組が持てたらうれしいですね。

ニシダ:僕は、声のお仕事と執筆がしたいです。

サーヤ:いや、売れきった人のネクストステージの夢だから!声と執筆は!

──(笑)。今後も関西でのご活躍、楽しみにしています!

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