道路の不具合をLINEで通報、大阪府が都道府県で初導入

2021.7.23 19:15

定例会見でのフリップより「大阪府道路通報システムの試行運用をスタート」(7月21日・大阪府庁)

(写真3枚)

大阪府が都道府県で初めて、コミュニケーションアプリ・LINEを使った道路の不具合通報システムの試行運用を開始。7月21日おこなわれた定例会見で発表された。

大阪府における道路の不具合の通報は、年間約1万件。これまでは電話や窓口などで対応してきたが、もっと手軽で簡単に通報できるようにと、この「大阪府道路通報システム」を導入したという。対象は大阪府が管理する道路施設での「路面の穴ぼこ」や「柵の損傷」など。

吉村洋文知事は、「電話だと、面倒だからとやめたり、連絡を受ける方もどういう状況かわかりにくい。写真撮影してGPSで位置情報を送れば、どの位置がどんな不具合か一目瞭然。24時間いつでも、不具合の通報にご利用いただきたい」と呼び掛けた。

利用方法は、まずLINEでQRコードを読み取り「大阪府道路通報システム」を友だち追加。トーク画面から「不具合箇所のエリア」や「道路の種類」などを選択し、位置情報や写真を送信することで通報が完了する。

道路の修復は危険度で優先順位がつけられ、順次改善。また、府の管轄外の通報だった場合、管轄する市町村の公式サイトや担当部署の電話番号などに誘導される仕組みになっている。

なお、現状は道路施設に限るが、2022年2月には河川や公園施設の通報機能を追加し、運用される予定。

取材・文・写真/岡田由佳子

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