石川さゆり「今までとは違う『音楽の届け方』を見つけた」

2021.7.28 06:45
(写真4枚)

『天城越え』『津軽海峡・冬景色』といった世代を超える名曲、『NHK紅白歌合戦』43回出場という紅組史上最多記録、2022年3月には歌手デビュー50周年・・・という数々の輝かしいキャリアを誇る歌手・石川さゆり。演歌だけにとどまらない縦横無尽な音楽活動もまた、彼女の魅力でもある。

「ラップで突入するアルバムにしたいなぁ」(石川さゆり)

──これまでも、杉真理作曲の『ウイスキーが、お好きでしょ?』(SAYURI名義)をはじめ、奥田民生や椎名林檎らが楽曲提供したコラボアルバム『X−Cross−』シリーズ、亀田誠治や菅野よう子がアレンジャーで参加した日本を綴る三部作など、演歌以外の活動も興味深いものがたくさんあります。

私、演歌も大好きなんですよ。なにも否定しないし、大好きなんですよ。

──それは重々承知しております。今日は、あえて演歌以外の活動についてお聞したいのですが、さすがにKREVA、MIYAVIと一緒に作った『火事と喧嘩は江戸の華』(2020年のアルバム『粋〜Iki〜』に収録)でのラップとの絡みは驚きました。

もともと、日本を綴るアルバムシリーズとして、童謡を歌った『童〜Warashi〜』を昭和の最後に、民謡の『民〜Tami〜』を平成に、そして、江戸の小唄と端唄を収めた『粋〜Iki〜』を令和に、という3時代にわたって、日本人の心意気、音楽を作りたいと思っていて。

そのときに、小唄、端唄を面白がってやってても、さあ、どこから現代に繋げていこうかと思ったときに、そうだ、私たちの暮らしているこの地面だって、ずっと江戸の時代から、明治、大正、昭和、平成、令和と繋がってきてて、そこで日本人が生きてたわけじゃないですか。今はビルが建ち並んでいるけど、忘れちゃいけない日本人の心意気、粋な世界があるよね!って、「ラップで突入するアルバムにしたいなぁ」と。

そしたらプロデュースをお手伝いくださった亀田誠治さんがKREVAを紹介してくださったんです。いろんな話をして、彼も江戸資料館とかに足を運んでくださって。いっぱいディスカッションして、こういうときMIYAVIのギターも面白いから、とMIYAVIにも参加してもらいました。みなさん、まさに粋で。いいメンバーが揃いましたね。

8月18日にはシングル『獨り酒(c/w 聖夜)』をリリースする石川さゆり

──このアルバムが発売されたのが2020年2月ですから、ちょうど世界中で新型コロナの感染拡大が言われた頃ですよね。レコーディングされているときは、まだコロナの影響もなかったと思うんですが。

そうですね。2020年は、東京オリンピックが開催されるはずだった年なんですよね。私、自分が海外旅行したときは、必ずその土地で流行っている最新の音楽と、トラディッショナルな音楽と、2枚のアルバムを買うんです。海外の方が日本に来られて、「日本の音楽ってなに?」って聞かれたときに、それですべては語れないけれど、「日本には、こういう文化と音楽があるんです」ってものをちゃんと作っておきたいなと思って。

石川さゆり

石川さゆり コンサート大阪公演2021
2021年8月15日(日)・フェスティバルホール(13:00/17:00)
S席7800円、A席5800円、BOX席12800円(全席指定、未就学児入場不可)

石川さゆり プレミアム・アコースティック・ライブ
2021年9月4日(土) 島根・島根県芸術文化センターグラントワ(13:00/17:00)
2021年9月5日(日) 鳥取・米子コンベンションセンター(13:00/17:00)
2021年9月25日(土) 青森・リンクステーションホール青森(13:00/17:00)
2021年10月3日(日) 北海道・旭川市民文化会館(13:00/17:00)
2021年10月4日(月) 北海道・札幌文化芸術劇場hitaru(13:00/17:00)
2021年10月6日(水) 北海道・函館市民会館(12:00/16:00)
10月31日(日) 沖縄・石垣市民会館(13:00/17:00)
11月3日(祝・水) 沖縄・沖縄市民会館(13:00/17:00)
11月21日(日) 奈良・なら100年会館(13:00/17:00)
7000円(全席指定、未就学児入場不可)

すべての問い合わせは、キョードーインフォメーション(0570-200-888)

2021年08月18日(水)発売
『獨り酒』(c/w 聖夜)
TECA-21040/1350円
テイチクエンタテインメント

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