韓流ファンが「現地っぽい!」と興奮・・・京都の韓国系ビルとは?

2021.9.20 12:15

韓国ファンがこぞって訪れる、四条のコミュニティ祇園ビル

(写真8枚)

韓国好きから注目を集め始めている八坂神社近くのビル「コミュニティ祇園ビル」(京都市東山区)。約1年で3店舗がオープンし、ビル内をはしごすれば、女子好みな渡韓気分が味わえるようになっている。

きっかけとなったのは、2020年10月オープンしたトゥンカロン(韓国風のマカロン)の専門カフェ「ノンカロン」。ビルの屋上(4階)のスタイリッシュなテラスと、これまでにない純白の生地と色鮮やかなクリームのトゥンカロンが「写真映え」すると、最高4時間待ちの行列ができるほど、20代の女性を中心に人気となった。

その後、2021年初夏には、大人かわいいを追求したヨーロッパアンティーク風の会員限定カフェ「アン ウィークエンド ア ホーム」が3階に、食堂「ブンブンブンシク」が2階に登場。その隣のビル1階には、行列を緩和するために「ノンカロン」のテイクアウト専門店があり、どれもテイストは異なるが、「現地っぽい」と楽しむ人が続出している。

ヨーロッパのアンティーク家具を取り寄せた「アン ウィークエンド ア ホーム」は、韓国で流行している“うちカフェ”ならぬ“ホームカフェ”を再現。大人女子からも支持されるシックな内装

最新店舗である「ブンブンブンシク」は、トッポギ(550円)やフライドチキン(850円)、キンパ(400円)など韓国の庶民的なグルメを、現地さながらの味付けでリーズナブルに提供。10年以上京都で暮らす韓国人客が、「本国そのものの味。安くておいしいから、どうか流行らないでほしい」と話すほどだ(緊急事態宣言は、テイクアウトのみの営業)。

「ブンブンブンシク」のメニュー。写真奥から時計回りにガーリックが効いたスパイシーな「ブンブンチキン」(950円)、韓国の唐辛子を使った本格的な「トッポギ」(550円)、具を多めに、ご飯が少なめなところが本場らしい「プルコギキンパ」(550円)。レシピ開発は、韓国出身で10年以上日韓を行き来してきたプロデューサーのハヌリさんが全て担当

「これらすべての店舗をプロデュースするのは、韓国を行き来し、韓国の雑貨やインテリアを販売する『ロジェ ソウル』も手がけるハヌリさんです。現地に存在していてもおかしくない、まさに韓国の今をそのまま持ってきた店がコンセプト。全く予定はしていなかったのですが、1店舗ずつオープンしていった結果、『韓国系ビル』ができあがりました」と広報担当者は話す。

その結果、はしごする人が増えて、「『ノンカロン』でお茶して、最後に『ブンブンシク』でテイクアウトして家でも『渡韓ごっこ』がしたい」と話す女性も。韓国への旅行が難しいなか、ビル内でさまざまな韓国気分を味わえるのは手軽さは引き続き重宝されることだろう。各店舗の営業時間はインスタグラムの公式アカウントで確認を。

取材・文・写真/中河桃子

「コミュニティ祇園ビル」

住所:京都市東山区松原町272-5

「BUNBUNBUNSIK(ブンブンブンシク)」
住所:京都市東山区松原町272-5 2F

「un weekend à home(アン ウィーエンド ア ホーム)」
住所:京都市東山区松原町272-5 3F
※インスタグラムのフォロワーのみ利用可能(事前予約がベター)

「noncaron(ノンカロン)」
住所:京都市東山区松原町272-5 4F ※テイクアウトは1F

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