デザイン重視のホテル「MIROKU」、奈良に初進出

2021.9.16 08:45

「正直なデザイン」を提案する芦沢啓治建築設計事務所が担当した地上階のジュニアスイートルーム(3階)

(写真8枚)

奈良に宿泊施設「MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS」(奈良市高畑町)が、9月16日オープン。奈良初のホテル・ブランドとなる。

「ローカルの新しい魅力をシェアする」をコンセプトに「リビタ」(本社:東京都目黒区)が全国展開する「THE SHARE HOTELS」の9店舗目。同ホテルのテーマは「共生の奈良」となり、環境へ配慮した持続可能な社会への取り組みをおこない、奈良ならではの宿泊体験を提供するという。

インテリアデザイン、飲食監修、音響(スピーカー)、照明デザイン、館内アートに至るまで、多数の奈良に縁が深い人々やブランドが手掛けており、まさに「奈良の新しい魅力をシェア」した館内となっている。

地上階は、「ブルーボトルコーヒー」の内装デザインでも有名な芦沢啓治建築設計事務所が担当し、奈良を拠点に活躍する「NEW LIGHT POTTERY(ニューライトポタリー)」の照明器具や、「sonihouse(ソニハウス)」のスピーカーなど地元クリエイターのプロダクツが採用され、和を基調としたモダンで洗練された空間に。

一方で地下階は、奈良県出身で数寄屋大工としての経験も持つ佐野文彦のFumihiko Sano Studioが担当。宿泊者専用ラウンジでは、奈良県のブランド木材「吉野杉」の丸太や明日香村産出の石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)「飛鳥石」など、奈良県産の素材を随所に使用した古代を感じさせる落ち着いた佇まいだ。

また注目は、地元奈良で38年愛され続ける人気カフェ「くるみの木」監修のカフェ&バーメニューで、地元食材を使用した和洋2種類の朝食や奈良のクラフトビール、果実酒などを提供。このカフェ&バーや鹿を間近に見ることができる開放的なテラスは、宿泊者以外でも利用可能だ。

「奈良は自然が近くにあり、お寺は大きく開放的で密になりにくいので(コロナ禍の)今の世には魅力的だと思います。ゆっくり泊まって頂き、あるいは、地元の方はご友人や親戚の方とカフェやテラスをご利用頂いて、奈良の魅力を再発見していただけたら」と広報担当者の上野さんは話す。

全7タイプ44室、1室12000円〜。近鉄奈良駅から徒歩約10分。場所は、世界遺産である興福寺の五重塔と春日山原始林を臨み、奈良公園内の荒池のほとり。風情ある町並みが残る奈良町にも近いため、静かだが観光にも便利なロケーションとなっている。空室状況は公式サイトにて。

取材・文・写真/いずみゆか

「MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS」

住所:奈良県奈良市高畑町1116−6
電話:742-93-8021

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