52歳の今が1番キレイ!? さゆり「年齢破壊していきたい」

2021.10.3 11:15

夫婦漫才師、かつみ・さゆりのさゆり(撮影:Ayami)

(写真8枚)

頭の大きなボンボンを使ったギャグ「あ〜あ、ボヨヨ~ン!」や壮絶な借金エピソードで、関西では知らない人はいない夫婦漫才師、かつみ・さゆり。2020年にYouTubeチャンネルを開設したが、そこでさゆりが紹介する「美脚法」「スキンケア術」が話題となり、美容系動画の総再生回数が700万回再生を超えるなど、今SNSを中心に「奇跡の52歳すぎる」「逆に若返ってない?!」と注目を浴びている。

そんななか、さゆりによる美容本『さゆり52歳 生き様ビューティー』(ワニブックス)が9月30日に発売された。今回は、そんなさゆりの美に関する考えや人生観について話を訊いた。

■「私の知識は、9割がロケでできてます!」

──「お金は裏切るけどお肌は裏切らない」「貧乏時代のおかげで若返った」「しんどいをハッピーに変える可愛げ力」など、さゆりさんにしか言えないような名言が美容本には多く、読みごたえがすごかったです。

わ~、すごくうれしい〜!! もう、いろいろありすぎたさゆりの52年間を、ぎゅっと詰めました。特にこれまでの人生について書き出したら広がりすぎちゃって・・・もう1冊できちゃうくらいに(笑)。

──YouTubeチャンネル『かつさゆのボヨヨンチャンネル』の総再生回数が1000万回(2021年9月28日時点)を超えたとか。

本数もまだそんなに多くないのに観ていただいてて、うれしいです。この本は、動画やインスタグラムの反響からお声がけいただいたので、まさしく、応援してくださったみなさんのおかげなんです。

──動画についたコメントはすべてチェックされてると伺いました。何か気になった声はありましたか?

本や動画で、家事などをしながら「つま先立ち」で行動する「ながら運動」を紹介したんですが、みなさんから「つま先立ちで長時間立つのがしんどい」というような声をいただいて。1番大事なことを言いそびれててね、お腹から体幹を使って、身体を上に引き上げるようにつま先立ちしてみてください! そうするとあまり体重が乗らないから、楽に立てますよ。私、ジムやほかの運動もしてないんですけど、お腹が出てないのはきっと、体幹を意識したつま先立ちのおかげかな。

──つま先立ちで歯磨き、ホットタオルなど、さゆりさんが紹介されている運動や美容法は、すぐに始められそうなので参考になります。

日本の方って本当に真面目な方が多くて、ちょっと続かなかったら「私は駄目だ」って落ち込むことが多いですよね。私、自分に甘々なので(笑)、根をつめてストイックにならなくてもいいと思うんです。忘れた自分を残念に思うより、また1週間後でも再開できたら、そんな自分を褒めてあげてほしいなって。もうね、お外に出たら大変なこといっぱいあるから! 家にいるときぐらい、サボったり自分を解放してあげることの方が大切だと思うんです。

──美容法でいえば、ロケで出会った方々の言葉がヒントになっているとか。

私の知識は9割がロケでできてます! ありがたいことに、20年以上『せやねん』(MBS)という番組で「メチャ売れ!!」っていうコーナーをやらせてもらってます。あのコーナーって、いろんな業種のプロフェッショナルにお会いできるんですよ。放送されていない部分でもうるさいくらいたくさんのことを質問してます。そこから「あの方が言ってたこの理論と、これが繋がるんだ!」って何かが繋がっていく瞬間があるので、それを美容法に応用しています。

──じゃあ、これからもさゆりさん流の美容法は進化していくということですか?

実は執筆してる間にもどんどん新しい美容法を動画に上げたりしちゃってて(笑)。本に収まらなかった部分も、YouTubeでお伝えできればな~と思います。そうそう、みなさんから「髪の毛がキレイ!」って褒めていただくことも多くて。髪は、40代からうねり癖が出てきたりしたんですけど、それも改善できたので、そちらも早く動画でお伝えしたいんですよ~!

撮影中も通りすがりの人から「さゆりちゃんかわいい〜!」と声をかけられまくっていたさゆり(撮影:Ayami)

■「世間の流れを取っ払って、みんなを自由にしていきたい」

──SNSを見ていると「さゆりちゃんみたいになりたい」という声も多いですよね。

うれしいことに、10代の女の子たちが「私、50代になったら絶対さゆりちゃんみたいになる!」って。これってものすごくありがたいことですよね。

──そんなさゆりさんですが、本によると本格的に美容に目覚めたのは30代からなんですよね? それでそのお肌は驚きです!

20代は夜中までお店をして、朝帰ってきたらメイクも落とせず寝てしまう、1番やってはいけないことをしてました。だから、昔の写真を見返しても今の方が肌が元気だなと感じます。

──そうなんですね。

実は1番しんどかったのは、25歳まで。かつみさんと出会い、1億7000万円というとてつもない借金を抱え、180度生活が変わった怒涛の展開から慣れるまでの時期です。それ以降はだんだんと慣れていきました。

私、「鋼のような精神」と言われるんですけど、それでも3年はかかりました(笑)。それまではお肌にも精神的なキツさが出てたんじゃないかな。そのときは、もうかつみさんを好きって気持ちだけで生きてました。で、そんな気持ちが続いているのも、私の気持ちをきちんとかつみさんが返してくれたからなんです。

──本にも、かつみさんが32年間『さゆりちゃん可愛いね』と魔法の言葉をかけてくれているから、ファンのみなさんからも「カワイイね」「変わらないね」と言ってもらえるのだと思うと書いていましたね。

タイトルにも大きく「52歳」って書いてるんですけど、日頃はそういう風に意識してなくて。かつみさんが年齢を取っ払ってくれてるおかげです。彼は「枠」を取っ払ってくれる人。この前も、ピンクのランドセルをプレゼントしてくれたんですよ!(笑)。だから私も、これからは「年齢破壊」をしていきたいって思ってます。30代だったらスカートはこの丈で、40代はこういう髪型はダメ、とか。世の中にあるそういう流れを取っ払って、自由にしていきたいです。

プレゼントされたランドセルを背負うさゆり(インスタグラムよりスクリーンショット)
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