52歳の今が1番キレイ!? さゆり「年齢破壊していきたい」

2021.10.3 11:15

夫婦漫才師、かつみ・さゆりのさゆり(撮影:Ayami)

(写真8枚)

■「かつみさんが沈むときに、一緒に沈んであげたい」

──本を読んでいるうちに、かつみさんのイメージも変わっていきます。

かつみさんはちょっと異常です(笑)。あの人の思考にはマイナスがないんです。無理やりプラスにもっていこうとしてるんじゃないんですよ! 大変な生い立ちから来てると思うんですけど、「ひとりで大変」というのに慣れすぎていて、人に頼らない。

実は、かつみさんから「お金貸して」って言われたこと、1回もないんです。自分で働いたお金を、勝手に振り込んで借金返済にあててました。いやもう、全部つぎ込んだんですけど(笑)、結果は同じでも相手から言われるのは嫌じゃないですか。

借金もあれだけの額ですけど・・・。私がここまでついてこれたのは、彼が友人、知人からは借金しない主義だったからです。物凄い高い金利の会社もあったけど、全て金融機関からだったんです。それが何か、一本筋が通ってるとなって思いました。

オンライントーク&サイン会に登場した夫婦漫才師「かつみ・さゆり」(9月1日・大阪市内)

──まさに一心同体だなと感じました。

付き合うときは「すごい船に乗り込むことになるな」って思いました。でも、なんでそんな船に乗り込んだかっていうと、1人で沈ますのがかわいそうだったから。かつみさんが沈むときに、一緒に沈んであげたいなって思ったんです。

──すごい愛情です。そういう人生経験の深さや懐の広さが伝わってくるおかげで、動画や本を通して元気をもらえます。

昔、「勝ち組・負け組」みたいな言葉が流行りましたよね。でも私は、最後死ぬときに「どれだけ笑えたか」っていうのが価値だと思うんです。大変だったマイナスの経験が、私にいろんなプラスをくれたので、若い人には失敗を恐れずにチャレンジしてもらって、プラス・マイナス、両方の経験をたくさん積んで経験値を上げてもらいたいです。

──若い方がさゆりさんのSNSや本を見たら、人生の支えになるんじゃないかと感じます。

そうなってもらえたら、1番ありがたいです~! 人生が土砂降りで、良くない方向に物事を考えてしまう方の気持ち、すごく分かります。だから、そういう人の晴れ間に少しでもなれたらうれしいな。本を通して誰かの助けになれたら、私がこれまで大変なことを経験した価値もあったなって思います。

『さゆり52歳 生き様ビューティー』(ワニブックス)は、価格1430円、168P。9月30日発売。

取材・文/つちだしろ 写真/Ayami

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