パスワードがハンコに? 斬新なアイデア10作が商品化へ

2021.10.20 09:15

『「秘密」を表すしるし』は、オンラインストアで秘密の質問に答えると、 判子になって届くという。

(写真12枚)

スタンプなどを販売する「シヤチハタ」(本社:愛知県名古屋市)が『シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション 』を開催。その受賞作品が決定し、10作品の商品化が決まった。

同コンペでは、「『   』を表すしるし」をテーマに、自由な発想で「しるし」のアイデアを公募。過去最多である2020年の応募数と並ぶ1206点の募集があった今回、とくにレベルの高いコンペだったそうで、審査員の1人でプロダクトデザイナーの喜多俊之氏は、「テクノロジーの時代らしい『しるし』の捉え方の変化と、人間の尽きることのない発想力を感じた」とコメント。

グランプリに輝いたのは、ネット上のアイコンのような、表情の印影をしるす電子印鑑『My Face Stamp』。ほかにも、付箋感覚で使えるはんこや、皿の縁に押すことで料理の作り手が分かる食用はんこなど、ユニークな作品が選出された。

また、パスワード設定で定番の「秘密の質問」をモチーフにした作品では、問いに対する答えが印字されるというユーモアたっぷりの仕様に。「尊敬する人や思い出を判子にし、大切な思いを詩的に物質として残せるところが良い。大切な人へのギフトにもなりそう」と評価されている。

受賞した10作品の発売日は未定。コロナ禍で「押印のための通勤」が問題視され「脱ハンコ」が叫ばれているなか、このような斬新な発想がこれからのニューノーマルとなりそうだ。

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