住職猫が出迎えてくれる京都「猫好きの聖地」、SNSで話題

2021.11.6 14:05

住職猫・小雪ちゃん

(写真9枚)

「可愛すぎてしんどい・・・」と悶絶するコメントが1100件超集まり、TikTok上で話題となっている京都のスポット「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」。「猫好きの聖地」とも称され、なんでも猫住職がお出迎えしてくれるとか。これは愛猫家として見逃せない・・・と、さっそく取材に行ってみた。

「雑貨店」「ギャラリー」「本堂」の3コーナーで構成された同施設。入り口すぐの雑貨店には約150人の作家による猫グッズが販売されており、その先には大小さまざまな猫の絵画が美術館のように展示されている。さらに奥には猫を祀った祭壇を構える「本堂」があり、住職猫・小雪ちゃんが出迎えてくれた。

オープン当初から住職を務めているという小雪ちゃん(メス・9歳)。元は保護猫だったそうだ。現在は4匹の「通い猫住職」に加え、4匹の「通い見習い猫住職」、住み込みの3匹の「見習い猫住職」などが在籍しているが、コロナ禍の影響で通い猫は休止しているそう(小雪ちゃんは取材対応のために特別登場してくれた)。

施設を一周したが、どこを見渡しても猫猫猫・・・。まごう事なき「猫好きの聖地」ではあるが、一体なんのためにこんな施設を造ったのか? 運営する加悦さんに話を聞いた。

──雑貨に絵画に祭壇に・・・すごい施設ですね、なんと表現したらいいのか・・・。

好きなように言っていただければ! 「おもしろ家族が運営している『開運ミュージアム』」とか(笑)

襖には圧巻の猫絵画

──あ、ミュージアムなんですね! それにしてもすごい話題ですね。

SNSなどで話題にしていただいているようで。コロナ禍前は、海外の方からの来客が主だったんですよ。翻訳機を使って・・・パニックでした! なかには「猫猫寺」のためにフランスから来たって方もいたり。

──猫愛は国境を越えますね。ご家族で経営されているんですか?

はい。昔は犬・猫の雑貨店を妻を中心に経営していまして、今は作家さんの作品も含めた雑貨コーナーとして展開しています。絵画は息子が手掛けてまして、本人が11歳から「猫作家になりたい」と決めていた意志を応援して、今は作家として成功しています。

──みんなの「やりたいこと」を集めた施設ですね。

「好きなことをやって周りをよろこばせる」「好きなように生きていく」ということをプレゼンテーションしたいんです。それができるというのは「猫猫寺」で証明できているので。

──この猫たちにはそんな思いが・・・! なかなか勇気のいる行動ですよね。

もちろん大変なこともありますが・・・。一歩踏み出そうとしている方の発表の場をつくって、背中を押したいんです。

ギャラリーコーナー

──すでにものすごい人気ですが、今後の展望などは?

今後はインターネットでオンライン美術館をつくって、さらに発表の場を広げられればと考えています。

「猫猫寺」の営業時間は朝11時〜夕方5時(土・日は夜6時まで)、定休日は火曜。入園料は1人500円。アクセスは、「神子ヶ渕」バス停から徒歩約2分。

写真/Ayami

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