神戸市にもワクチン3回目の接種券「混乱おきないよう対応」

2021.11.13 07:15

ワクチンの追加接種について説明する久元喜造神戸市長(11月12日・神戸市役所)

(写真7枚)

神戸市が、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種券を11月22日から発送することを決定。12日の市長定例会見で発表された。

11月10日現在の同市のワクチン接種状況は、対象ではない11歳以下も含めた全市民に対して、1回目を接種した人が75.6%、2回目の接種完了者が73.4%。久元喜造神戸市長は、「希望する人への接種は、ほぼ終わっているのではないか」と説明する。

現在は全国的に落ち着いているが、早い時期に接種が進んだ国のデータを見ると、感染予防効果は時間とともに低下し、ファイザー製ワクチンに関しては6カ月後に約50%まで下がるという報告も。このため国は、10月下旬に3回目接種(以下「追加接種」)のおおまかな方針を発表している。

追加接種の対象となるのは、2回目の接種からおおむね8カ月を経過した人。神戸市ではまず、2021年4月30日までに2回目接種を終えた医療従事者などに11月22日から接種券の発送を始め、5月以降に終えた人については、接種完了後8カ月をめどに順次発送する。

予約はこれまでのネット受付に加え、神戸市では居住区内で接種場所と日時を市が指定する「おまかせ予約」も導入予定。これは、ネット予約が苦手な高齢者を中心に多数の要望があったといい、時間的にも自由がつきやすいためという。

追加接種について久元市長は、「誰がいつ接種したかのデータに基づき順次接種券を発送するので、前回のように予約が集中することは少ないと思うが、混乱が起きないように対応していきたい」と話した。

なお追加接種が始まっても、1回目・2回目の接種は受付可能。「まだの人は、できるだけ早く接種を検討してほしい」と久元市長は呼びかけた。

取材・文・写真/合楽仁美

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