■ 劇場版の予告編とフライヤーから考察してみる！

──１２月１０日公開の映画は、「もしもあの日『交換殺人ゲーム』が始まらなかったら･･･？」というもうひとつの世界線が舞台。海上に浮かぶクルーズ船で菜奈ちゃん＆翔太くんの結婚パーティーがおこなわれるなか、連続殺人が起こるみたいですね。

斉藤「映画は密室殺人モノなのかなあ。ほとんど登場人物は一緒なんやな。門脇麦さんとか酒向芳さんが新キャストか」

たなか「酒向さんはドラマで黒島ちゃんが名前だけ出していた早川教授の役ですね。ドラマとは違う世界だけど、その人の性格はそのままなわけで。ドラマで浮き彫りになったところとか、決着したところとかがどう動くんだろうって気になります。黒島ちゃんが赤池のおばあちゃん（幸子）の孫だった事実とかは判明してますもんね。フライヤーでも赤池のおばあちゃん、黒島ちゃんのこと見てるし」

──このフライヤーのそれぞれの目線、絶対意味ありますよね！

たなか「あと手を組んでる位置とか･･･。調べたら、女性が手を前で組んでるのって感情を知られたくないって意味があるらしくて。浦辺優（門脇麦）と黒島ちゃん（西野七瀬）が前で手を組んでるんですよね」

斉藤「たまたまちゃうの！？（笑）」

たなか「何かを隠してるのかもしれない。ドラマでも菜奈ちゃんや翔太くんが嘘をつくときの仕草にも意味があったから、そういう一挙一動は気になります」

──顔のペンキ、ガムテープ、ロープの位置、それぞれの顔に添えられた手も別の人の手みたいですし･･･。これだけ情報量が多いフライヤーもなかなかない（笑）。

たなか「これ、登場人物の後ろに薄く文字のようなものが写ってて･･･気になったのでそれぞれ切り取って並べ替えてみたんです。そしたら･･･（※実際にやってみてください！）」

斉藤「え？ ほんまや、文章になってる」

──その浮き出てくる文章、ドラマのセリフに似てますね･･･。菜奈ちゃんはずっと嘘に苦しめられていて、翔太くんが第５話で「信じてって言ってくれれば信じるし、嘘だとしても信じる」って言ってましたけど、映画もそこは引き続き重要なポイントみたいですね。

たなか「予告編にも、『嘘つけ』って文字が一瞬出てきますしね。何に対しての嘘なんだろうって。ほかにも予告ではドラマでタッグを組んでいた翔太くんと二階堂が不穏な空気を発してたり。好きな人が殺された翔太くんと好きな人が殺人犯だった二階堂の２人がタッグを組んでたっていうのがドラマのキーだったと思うんですけど、映画は違うのかなあ･･･」

──フライヤーには船内図も掲載されていて、部屋割りからもいろいろ想像できますし、ＱＲコードが埋め込まれていたり、仕掛けだらけ！

斉藤「久住（袴田吉彦）と藤井（片桐仁）と児嶋（坪倉由幸）、同室なんや。あとちゃんとゴミ捨て場もあって･･･木下さん（山田真歩）漁ってるやん（笑）」

──あと、ドラマではマンションの名前が「キウンクエ蔵前」で、イタリア語で「誰でも」って意味なんですね。つまり、誰でも迎え入れるマンション、さらに「誰だって１人くらい殺したい人がいる」っていうメッセージもあったと思うんですが、今回の船「ＣＡＣＣＩＡＴＯＲＩ」は？

たなか「あ。私、調べました！ イタリア語で『狩人』『ハンター』って意味があるみたいです。なんか人狼ゲームとか殺人犯としての意味とも捉えられますよね。しかも予告編の最後で菜奈ちゃん、水中銃みたいなものを持っていますしね。不穏な空気･･･。あと田中哲司さん演じる南が部屋割りにいないのも気になります」

斉藤「確かにね。尾野ちゃん（奈緒）は妊娠してるっぽいしな。これは何かに絡んできそう」

──予告編のなかでも、「鮫」って字がずらーっと並ぶなかに「鰐（ワニ）」があったり。ドラマでは安藤政信さん演じる佐野がワニを飼ってましたけど･･･。

斉藤「思わせぶりの限度がないね（笑）」

たなか「あと、結構前に公開された手塚夫妻と黒島＆二階堂のビジュアル、ご覧になりました？ なんかこれ、『あなたの番です』のＤＥＳＵがＤＥＡＴＨになってたりとか、よく見るとＮＯのＮとＤＥＡＴＨのＨにハエが止まってる。ドラマで菜奈ちゃんが死んじゃったときも顔にハエが止まっていたから、何を表してるんだろうって」

──気になりますね。菜奈ちゃんにまた何かあるんでしょうか？

たなか「ありそうで怖い･･･でも個人的には浮田さんの親子愛とか、翔太くんと菜奈ちゃんの夫婦愛とか、ドラマで報われなかった人たちが幸せになって欲しいなって思っちゃいますね」

──話が尽きないですね･･･。映画で初めて『あなたの番です』を観る人も楽しめるとは思いますが、ドラマを観て登場人物の背景を知ってるほうが絶対楽しめそうですよね。

斉藤「映画を観ながら、ファンによる考察も見てみたいね。インド映画みたいなインターミッションが欲しいよな」

たなか「観ながら分かち合えないですもんね〜。応援上映とかありますけど、あんな感じで考察上映みたいなのがやりたい！（笑）」

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映画は１２月１０日に全国で公開。また同日夜９時からの金曜ロードショーでは、映画公開を記念したスペシャルドラマが放送される。菜奈と翔太が「キウンクエ蔵前」に引っ越してから、２人が船上ウェディングパーティーを開くまでの空白の２年間が、新たに撮りおろされた５つのオムニバスストーリーで描かれる。