劇団ひとり監督、浅草キッドを映画化「一番尊敬してる人」

2021.12.14 17:45

映画で監督・脚本の両方を務めるのは、『青天の霹靂』(2014年)以来2本目の劇団ひとり

(写真6枚)

「どうしても思いが断ち切れなかった」

──劇団ひとり監督は、2010年に小説『青天の霹靂』を書かれたわけですが、やっぱりたけしさんが書かれた小説『浅草キッド』の影響はあるんですか?

もう、もろにありますね。1作目の『陰日向に咲く』は浅草のストリップ劇場が舞台で、2作目『青天の霹靂』は浅草の演芸場。あれはもう『浅草キッド』の影響ですし、映画『青天の霹靂』で風間杜夫さんが演じた支配人は、まさにたけしさんの師匠・深見千三郎を元にキャラクターを作ってます。

──なるほど。

過去の作品にずっと『浅草キッド』に対する思いみたいなものがあったんだけど、どうしても本命である『浅草キッド』への思いが断ちきれずにいて。結局俺は、『浅草キッド』を映画にしたいんだなって分かったんです。

Netflix映画『浅草キッド』12月9日より全世界独占配信

──それは何年ぐらい前なんですか?

1本目の映画を撮り終わった直後だから、7年前。それでこの映画の脚本を書き始めたんですよね。

──では、いつかこの映画『浅草キッド』を作ろうと?

そうです。とりあえず脚本書いて、知り合いの伝手で配給に持って行ってもらったんですが、結構たらい回しになって(苦笑)。で、最終的にはNetflixが拾ってくれた形です。たけしさんというのは、要は僕が一番尊敬してる人なんです、両親除いて。一番カッコいいと思っているから、同じ職業に就いているワケですから。僕がもし落合博満を尊敬してたら、そりゃ野球選手目指しますよ。子どもの頃にたけしさんを見て、たけしさんみたいになりたいって思ったわけですから。

──劇団ひとり監督も以前は確か漫才をやられてて。でも、師匠持ちではないですよね?

ないですね。16歳くらいでコンビ組んで漫才やってたんですけど、恥ずかしいくらいツービートを意識して。16才の高校生のくせに、「最近の女子高生は短いスカート履いてバカヤローですね」なんて(苦笑)。ちょっと背伸びして、ツービートならこんな漫才やってるんじゃないかなって、そんな感じでしたね。

──ホントに若いときからと言うか、小さい頃から憧れの存在であった。

そうですねぇ。

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