奈良の3ケ寺で特別御朱印がスタート、モチーフは「古代瓦」

2021.12.7 06:45

佐保路エリアの3ケ寺(法華寺、海龍王寺、不退寺)の奈良市観光協会冬の奈良大和路キャンペーン特別御朱印(期間限定)

(写真7枚)

「奈良市観光協会」が、12月1日から『冬の奈良大和路キャンペーン2021』を開始。その一環として、「法華寺」「海龍王寺」「不退寺」で、各寺院にちなんだ古代瓦モチーフの特別御朱印の授与をおこなっている。

同キャンペーンでは、奈良公園と国営平城宮跡歴史公園の間に位置する、「佐保路(さほじ)」と呼ばれる一条通り(かつての平城京「一条南大路」)周辺をクローズアップ。そのエリアに位置し、今回参加している3ケ寺は、御本尊が美仏の「佐保路三観音」(「不退寺」のみ常時参拝可)としても有名だ。

奈良市観光協会の高橋一専務理事は、キャンペーンごとに新たな特別御朱印を展開予定とのことで、「古くて新しい奈良の意匠を御朱印で紹介していくのがコンセプトです。今年は境内で出土した古代瓦と、本堂の瓦をモチーフにしました。瓦と言ってもいろんな種類があるということを知っていただければ」と説明した。

今回の特別御朱印で、本堂の瓦にある「滅罪瓦」がモチーフになっており、奈良時代の聖武天皇の后・光明皇后ゆかりの「法華寺」樋口教香(ひぐちきょうこう)門主は、「父・藤原不比等の想いを継いで光明皇后さまは、仏さまへの想いが強かった方。お寺の静寂のなかで、コロナ禍での日頃の辛いことなどを忘れていただけたら」と語る。

今回の特別御朱印は、2022年2月28日まで。授与の際は、同協会が発行する観光情報冊子『ならり 秋冬号vol.31』もしくは、公式サイトのデジタル版の提示が必要(別途、要納経料)。提示すると団体割引が適用される。期間中は、公式SNSでのライブ配信や、「海龍王寺」のイケ住(イケてる住職)こと、石川重元住職による関連ツアーも開催。

取材・文・写真/いずみゆか

『冬の奈良大和路キャンペーン2021 ~そのひと時を味わう佐保路~』

期間:2021年12月1日(水)~2022年2月28日(月)

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