もも「365日ネタ合わせ、ラクしたら上には行けない」

2021.12.18 19:30

ももの発音は、果物のももと同じ。せめる。っぽくないほうが、まもる。(金髪)で、まもる。っぽくない人がせめる(メガネ)

(写真6枚)

「『M-1』優勝しても、また出ます」(せめる。)

──今日はおふたりの思い出の場所で撮影をさせていただきました。

まもる。:大正橋公園が、ふたりの家の中間地点なのでここでよくネタ合わせをしていて。ネタ合わせは、365日やっていますね。

せめる。:舞台終わりやネタ合わせ終わりに「明日は○○で集まろう」みたいに、日常化しています。

まもる。:息を吸う、起きる、ご飯食べる、ネタ合わせ・・・みたいな感じで。

──毎日顔を合わせてネタのこと考えていたら、ケンカになったりしないですか?

まもる。:漫才に対して言い合いになることはあっても、ネタを良くしたいと思っているだけなので、ケンカにはならないですね。僕の風貌的に「オイ!コラァァ!」とやってるように見えるかもですけど、大人なんでそんなことはしないです。あと、お互いの良い距離感をしっかり保っている感じですね。どちらかが人任せになったり、片っぽがダルがったりすると不満も生まれると思うけど、お互いがやれることはお互いがんばってやりましょうというタイプなんで。

2人ともNSC出身。同期はラニーノーズやコウテイなど。せめる。と、コウテイの下田はギャンブル仲間

──11月末でバイトもやめられたと。芸人のお仕事だけで生活できるのは、感慨深いですね。

せめる。:い、いや・・・まだわかんないですけど。一応ふたりともまだ籍はありますし。

まもる。:夢ないねん!(笑) 『M-1』決勝行って、芸人の仕事で飯食えへんってみんな辞めてまうわ。優勝したら、次は『上方漫才大賞』を獲りたいです。貢献度や功績がないと絶対に獲ることができない賞なので、『M-1』優勝はその功績のひとつで通過点。優勝して終わりじゃない。

せめる。:僕は『M-1』優勝したら、翌年もまた出ます。2連覇3連覇して、運営側から「殿堂入りでお願いします」って言われるまで出続けたろと。若手に夢を与えず、全員やめさせたろという気持ちで。

まもる。:僕は逆に夢を与えてやりたいんですけどね。僕らは劇場もオーディションからの成り上がり組なので、そんな子でもがんばったら『M-1』優勝できるぞというのを見せて勇気づけてあげたい。

せめる。:僕は「ごめんな、もう次なくて俺らで終わりやねん」って。ほんで、もうおもしろいヤツ出てくんなと。でも、こんなこと言っていても、おもしろいヤツは現れるんで、そういうのと戦いたいですね。

まもる。:そんなヤツらも全員ギチャンギチャンに倒すし、笑いの量では俺らが絶対勝つけどな!

「かわいがってくれてる先輩は?」と聞かれるけど、特にいないそう。「先輩方、これを機に僕らをかわいがってください」byもも

──今年の『M-1』は、吉本以外の東京勢が多いし、いつもと違う感じですよね。

せめる。:今年はオズワルドさん以外、全部飛び道具な感じですからね。おもしろい大会だと思います。

まもる。:どっちに転ぶかですよね。昔は、千鳥さんやブラックマヨネーズさんも、誰やねん状態から勝ち上がって人気者になって・・・。それが『M-1』の良いところだと思うし、今年はそれが体現しやすいメンバーかと。

せめる。:0か100やと思います。

まもる。:知名度がなくても面白かったら、こんなヤツおったんや! と沸くだろうし、やっぱり人気者しかおもしろくないなと思われたら、熱も弱まる。すべては僕ら次第じゃないですか? 僕らが関東勢を全員倒して、大阪に栄光を持って帰ります!

せめる。:・・・今、見切り発車で喋ってたよな(笑)。

まもる。:ちゃんとゴール決めて喋ってたわ!

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