大阪府で初の市中感染「覚悟していたが…、引き続き努力を」

2021.12.22 20:30

大阪府の新型コロナ対策本部会議に出席した健康医療部の藤井睦子部長(左)(12月22日・大阪府庁)

(写真2枚)

大阪府が12月22日に開いた新型コロナの対策本部会議で、変異ウイルス「オミクロン株」の感染について発表。検体をゲノム解析した結果、府内に住む4人が感染しており、そのうち3人は同一家族だが感染経路が不明とのことで、初の市中感染が確認された。

感染者4人の内3人は30代の成人、1人は10歳未満の女性。1人はトルコでの滞在歴があったものの、成人は全員2回のワクチンを接種済みだったという。

現在は、全員無症状・軽症で入院中。濃厚接触者は特定できており、トルコへの滞在歴がある男性は親族3人のみ、残りの3人は同一家族でこちらも濃厚接触者は親族3人。保健所が、検査と健康観察を実施している。

今回の感染状況について吉村知事は、「府内のほかの場所も発生している可能性が十分にあり、市中感染に当たることになる。府民のみなさんには、市中感染がすでにある前提で感染対策をお願いしたい」と警鐘を鳴らした。

また健康医療部の藤井睦子部長は、国内での市中感染について「ある程度覚悟していたが、やはり確認されたかという気持ち。それでもオミクロンに関する知見が集積されるまで、引き続き国内感染を防ぐ努力をしっかりしていきたい」と話している。

府では幅広く疫学調査を実施。療養体制の強化や国の水際対策への協力などを続けていくという。

取材・文・写真/岡田由佳子

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