落合博満氏「稲尾さんは、満塁でアウトコースにスライダー投げる」

2021.12.29 19:30

収録に参加した落合博満氏(画像提供:MBS)

(写真1枚)

12月29日放送の『MBSべ―スボールパーク番外編』(MBSラジオ)に、落合博満氏と掛布雅之氏が登場。野球談義が繰り広げ、オリックス・杉本裕太郎選手の流れから、球史に残るレジェンドのエピソードを明かした。

25年ぶりのパ・リーグ制覇の立役者となった、「ラオウ」の愛称で親しまれるオリックスの主砲・杉本選手。プロ6年目にして初めて規定打席に到達。打率.301、32本塁打、83打点、パ・リーグの本塁打王も獲得して大ブレイクを果たした。

そんな杉本選手の印象について尋ねられた落合氏は、「いやぁ、あこまでボール球を振ったらいかんわ。ある種1年目って考えればいいんだけど、無我夢中で野球やってるという感じだったんじゃないの?」とやや厳しめの評価。

掛布氏もシーズンを振りかえって、「たしかに、あのインコースの見極めができないのはマズかったですよね」と同調。すると落合氏は、「自分の好きなところとウィークポイントは、紙一重なんだ。そこが待てるか、振るかで確率が変わってくる」と、打撃の真髄について持論を展開。

それを聞いた掛布氏は、「江夏豊さんは3−2になったときに、バッターのいちばん好きなコースの1個か2個外したところに投げるって言うんですね。絶対振るって。そこに弱点があると、江夏さんは」と、日本記録シーズン401奪三振をもつ豪腕のエピソードを披露。

すると落合氏も、「稲尾和久さんは2−3になって、満塁、押し出しでサヨナラ負けだというところで、アウトコースにスライダーを投げるんだって。それも、ストライクからボールになる球を。バッターは振るんだ」と、「神様、仏様、稲尾様」と称された恩師の投球術について語ると、掛布氏も「振るんです。振らされるんですよ」と大きく頷いた。

☆この模様はラジオ配信アプリ『radiko』にて聴取可能。

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