オダジョー、朝ドラ出演に悩むも…「役者冥利に尽きる光栄」

2022.1.11 08:30

大月錠一郎役のオダギリジョー (C)NHK

(写真4枚)

連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK朝ドラ)で、ジャズトランペッターの大月錠一郎(ジョー)を演じる俳優・オダギリジョーが、朝ドラ出演への思いや自身の役柄について語った。

■「自分をイメージして書いてくれた役だと聞いて…」

テレビや映画など数多くの作品に出演してきたオダギリだが、朝ドラ出演は初めて。オダギリは「正直なことを言うと、朝ドラはあまり見たことがなかったんですよ。自分との距離が遠いものだったので、お引き受けするかどうかすごく悩みました。やっぱり朝ドラって朝の顔でもあり、NHKを代表する作品のひとつですもんね。そこに自分が参加していいんだろうかという気がしていました」と、オファーを受けた当時を振りかえる。

「僕は夜中の作品のほうがしっくり来るタイプだし(笑)、今までもインディーズや小さな作品に重きを置いて活動して来たので、朝ドラは自分らしくないかなとだいぶ悩みました。ただ、脚本家の藤本(有紀)さんが自分をイメージして書いてくれた役だと聞くと、役者冥利に尽きる光栄なことだとうれしかったし、求めてくれた以上のものをお返ししたいという気持ちに傾いていきました」と、オダギリの錠一郎は当て書きだったことを明かした。

■ トランペットの練習は1日6時間

オダギリ演じる錠一郎は、登場時、るい(深津絵里)が働くクリーニング店に客として訪れ、いつも同じ汚れをつけたシャツなど大量の洗濯物を置いていく謎の男だった。それ以降、錠一郎のつかみどころのない言動や行動がるいを戸惑わせ、やがて錠一郎との出会いが、 るいの運命を動かしていく。

錠一郎について、オダギリは「僕は俳優として少しひねくれたタイプだと自覚していますが、あまり分かりやすい表現をしたくないタイプなんです(苦笑)。なのでNHKだから、朝ドラだからと言って、丁寧で分かりやすい芝居をするのではなく、いつも通りの表現を心がけました。たとえば、自分が演じるジョーは最初20代なんです。40代の自分が説明的に20代を演じようとするよりも、何歳であろうと人間が持つ感情や感覚的な部分を表現することを重視していました」と話す。

ジャズ喫茶のサマーフェスタでトランペットを演奏する錠一郎(オダギリジョー)(C)NHK

またジャズトランペッターという役柄ゆえ、かなりの練習を重ねたという。「ジョーにとって何よりも大切なトランペットが嘘にならないように、とにかく練習を続けました。1日に6時間を超える日もありましたが、そうした時間の積み重ねが体に染み込み、芝居に影響していくものなので、妥協のない形でトランペットに向き合いました。準備さえできていれば、あとは現場で『なるようになるだろう』という感覚で挑みました」と撮影を振りかえった。

本作は、朝ドラ史上初となる3人のヒロインが昭和から令和にかけての100年を紡いでいく家族の物語。第50回(1月12日放送)では、関係が深まっていくるいと錠一郎に、あるニュースが飛び込んでくる。

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