大阪が病床数を拡大、コロナ軽症でも重症病床で対応の必要性

2022.1.27 11:45

大阪府の配付資料より「重症病床の運用について」

(写真7枚)

大阪府が1月26日に実施した定例会見で、新型コロナウイルス感染症の重症病床(1月25日時点237床)をフェーズ3の342床まで拡大させることを発表した。

府の新規陽性者数は25日に8612人、26日には9813人と連日過去最多を更新。原因となるオミクロン株は感染拡大力が圧倒的に強く、軽症・中等症の入院患者の急増に伴い重症者も徐々に増加。府では、病床の使用率と運用率が急上昇している。

吉村洋文知事は、「コロナの症状は非常に軽いが、原疾患や基礎疾患があって一般の病錬に運ばれたあと陽性と判り、コロナ重症病床で対応しなければならない人が増えている」と説明。

担当部局によると、「そのほかの重症病床使用患者」は40人で、そのうち約10人が臨月や早産、分娩直前などいつ何があるかわからない状態の妊婦で、残りは内臓疾患や透析患者、外傷患者などになるという。

担当者は、「重症病床に入っていただいた方は感染管理が徹底され看護師も配置されているため、本来の治療を十分に受けられています。しかし、現在のように毎日8000人、9000人と陽性者が増えれば重症病床も増えていくことが予想されます」と話す。

府では今後も重症病床の使用率が増加すると想定し、フェーズ1で237床の運用病床数を一気にフェーズ3まで引き上げ、342床の運用体制へ関係医療機関に要請。さらに、改めて府民に対しても1人ひとりの感染予防対策の徹底が呼びかけられた。

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